ベルリン・マラソン2019／ベケレ不死鳥のごとく復活

今年のベルリンマラソンはドーハ世界陸上と同時開催となり、ベルリンは盛り上がりに欠ける大会になるかと思いましたが、ケネニサ・ベケレの復活によって世界新記録更新の期待がかかる盛り上がりとなりました。
キプチョゲとベケレのラップ／スプリットの比較を掲載してありますので、一緒に走っていたら二人の激戦の様子が浮かんでくるかと思います。

■ベルリンマラソン男子

今年の男子マラソン界では最近エチオピア選手の活躍が目立ってきましたが、有望な若手選手の多くが同時期に開催されているドーハ世界陸上へ出走、さらにベルリンに出走するかと思っていたキプチョゲも不参加となり、出走メンバーが手薄な印象を受ける今年のベルリンマラソンとなりました。
大会を盛り上げたのはケネニサ・ベケレ、なんとキプチョゲの世界記録に迫る世界歴代2位の2時間1分41秒という驚異的な記録で優勝となりました。
ベケレは同じエチオピアのハイレ・ゲブラセラシエの後継者として長距離トラックで活躍、5000mと10000mの世界記録保持者でもありますが、マラソンに転向してからはトラック競技ほどの活躍とはなりませんでした。
キプチョゲのマラソン転向、ケニア、エチオピアの若手選手の台頭もありましたが、体調も万全というわけではなく途中棄権となる試合も見られました。
さらに年齢も37歳となり今年のベルリンマラソンもあまり期待していませんでしたが、見事に復活してみせました。
しかも世界記録に僅か2秒差、さすがにベケレと言わざるを得ない大会となりました。

□ベルリンマラソン男子結果

□キプチョゲ対ベケレ／ラップ・スプリット

□スプリットタイム

■ベルリンマラソン女子

女子のベルリンマラソンは有力選手が同時期開催のドーハ世界陸上に参加したため、寂しい大会になったように感じます。
優勝タイムも2時間20分をきることはできませんでした。

□ベルリンマラソン女子結果