FISワールドカップ・アルペンスキー大会2023-2024オーストリアのゼルデンで10月28日(土)開幕

ワールドカップ・アルペンスキー北米大会/アスペン・スキーリゾート

ワールドカップ・アルペンスキー北米大会/アスペン・スキーリゾート

2022-2023シーズンのワールドカップ・アルペンスキー競技は、米国での大会が現行の2大会から4大会に倍増される予定です。
これまでは、ビーバークリーク(オハイオ州)とキリントン(バーモント州)の2大会でしたが、アスペン・マウンテン(コロラド州)とパリセーズ・タホ(カリフォルニア州)が加わります。
アスペン・マウンテンもパリセーズ・タボも米国屈指のリゾート地で、今から大会開催が待ち遠しいかぎりです。

アスペン( Aspen)
アスペンは、米国コロラド州西部ロッキー山中の都市、コロラド川支流のロアリングフォーク川の峡谷にあって、
北にレッドマウンテン、東にスマッゲラーマウンテン、南にアスペンマウンテンと三方を山に囲まれています。
ここにはアスペン・マウンテンをはじめバター・ミルク、アスペン・ハイランズ、スノー・マスと四つのスキー場があります。

1879年には、ネイティブアメリカンのユート族が居住していた地域でユート・シティと呼ばれましたが、周辺にヤマナラシの森林が存在していたことからアスペンに改名されました。
1890年に銀購入法が施行されると人口は10,000人に達し、北米最大の銀鉱生産地として急速に発展を遂げました。
しかし、1893年に起こった米国最大の恐慌の影響で銀購入法が撤回されると、次々に銀鉱山が閉鎖に追い込まれ人口も1000人を切るほど急速に衰退していきました。

終戦後の1946年にアスペン・スキーイング・コーポレーションが創設されると、アスペンはスキーリゾートエリアとして発展が始まります。
1950年にはアスペン・マウンテンがFIS世界選手権の開催地となり、1958年にバターミルクとアスペン・ハイランズ、1969年にスノーマスが完成、アスペンはスキーリゾート地としてさらなる発展を遂げていきます。
アスペンは、マウンテンリゾートの女王と呼ばれ米国最大級のスキーリゾート地として知られ、雪質が良く滑りやすく、ダイナミックな景観から世界中のスキーヤーに人気があります。
冬季以外にもハイキングやサイクリング、避暑、ショッピングなど、一年中楽しめるアクティビティも豊富な人気のリゾートエリアとなりました。
2000年代には、富裕層や芸能人などがアスペンに住居や別荘を構えるようになり、グッチ、プラダ、フェンディなどの高級ブティックが立ち並ぶようになりました。
山頂付近は標高3,000mを越えるため高山病のリスクがあり、山頂に向かうには街で体を慣らす必要があります。
また、こまめに水分補給をすることも高山病のリスクを軽減する効果があります。
日本からはサンフランシスコを経由してアスペン空港へ、空港からはアスペン市内までシャトルバスが直行しています。

今シーズンのアルペン競技では、山頂標高3418mのアスペン・マウンテンでの大会が開催されます。
競技種目は、男子スピード系のダウンヒルとスーパーGの2種目です。

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