日東ATPファイナルズ2019
いよいよ男子テニス2019年を締めくくる最終戦、日東ATPファイナルズが11月10日~17日に開催されます。
シーズン最終戦を飾るにふさわしく、上位8選手のみに出場権が与えられる最も狭き門と言える大会で、毎試合毎試合がグランドスラムの準決勝、決勝の試合を凝縮したような対戦となっています。
毎年26万人を超える観客が観戦する人気の高い大会で、選手はファイナルに出場するために1年の間、熾烈な戦いを繰り広げてきます。
女子テニスは年間を通して混戦となりましたが、男子は今年も3強が健在、若干最年長のフェデラーには勢いが今一歩という印象が感じられますが、フェデラーもすでに38歳、この年齢でいまだに3強のひとりとして活躍していることが驚異と言えます。
今年の全英オープンではジョコビッチからダブルマッチポイントを取るまで追い込み、全英オープンの最長試合記録となる名勝負を演じました。
他のスポーツでは20歳前後の若手選手の活躍が目立っていますが、男子テニスは3強の力が絶大でなかなか若手選手の活躍の余地が少ないシーズンとなりました。
ジョコビッチ、ナダルの決勝戦を予想していましたが、結果は予想外で二人ともRRで敗退、フェデラーも準決勝で敗退して3強いずれも決勝に進めませんでした。
ファイナルの結果だけでは何ともいえませんが、来シーズンは世代交代の年になるかも知れません。
■大会概要
開催期間:2019年11月10日(日)~11月17日(日)
開催場所:ロンドン/イギリス
開催会場:オーツー(O2)アリーナ(室内ハード)
試合形式:ラウンドロビン/トーナメント
賞金総額8,500,000(US$)
●試合日程
11月10日~11月15日:予選シングルス2戦、予選ダブルス2戦
11月16日:準決勝シングルス2戦、準決勝ダブルス2戦
11月17日:決勝戦シングルス、決勝戦ダブルス
ノバク・ジョコビッチ | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | ダニール・メドベージェフ |
■対戦成績
□シングルス決勝
決勝 | 勝敗 | R1 | R2 | R3 |
ステファノス・チチパス ドミニク・ティエム |
2 1 |
6 7 |
6 2 |
7 6 |
準決勝 | 勝敗 | R1 | R2 | R3 |
ステファノス・チチパス ロジャー・フェデラー |
2 0 |
6 3 |
6 4 |
|
ドミニク・ティエム アレクサンダー・ズベレフ |
2 0 |
7 5 |
6 3 |
□シングルス予選
Group ビヨルン・ボルグ | 勝敗 | ① | ② | ③ | ④ |
①ノバク・ジョコビッチ | 1-2 | X | 0-2 | 1-2 | 2-0 |
②ロジャー・フェデラー | 2-1 | 2-0 | X | 0-2 | 2-0 |
③ドミニク・ティエム | 2-1 | 2-1 | 2-0 | X | 0-2 |
④マッテオ・ベレティーニ | 1-2 | 0-2 | 0-2 | 2-0 | X |
Group アンドレ・アガシ | 勝敗 | ① | ② | ③ | ④ |
①ラファエル・ナダル | 2-1 | X | 2-1 | 2-1 | 0-2 |
②ダニール・メドベージェフ | 0-3 | 1-2 | X | 0-2 | 0-2 |
③ステファノス・チチパス | 2-1 | 1-2 | 2-0 | X | 2-0 |
④アレクサンダー・ズベレフ | 2-1 | 2-0 | 2-0 | 0-2 | X |
□ダブルス決勝
決勝 | 勝敗 | R1 | R2 | R3 |
レイベン・クラーセン & マイケル・ビーナス ピエールユーグ・エルベー & ニコラ・マユ |
0 2 |
3 6 |
4 6 |
|
準決勝 | 勝敗 | R1 | R2 | R3 |
レイベン・クラーセン & マイケル・ビーナス ロベルト・ファラ & ファン・セバスチャン・カバル |
2 1 |
6 7 |
7 6 |
10 6 |
ピエールユーグ・エルベー & ニコラ・マユ ルシュカ・クボット & マルセル・メロ |
2 0 |
6 3 |
7 6 |
□ダブルス予選
Group A | № | 勝敗 | ① | ② | ③ | ④ |
ファン・セバスチャン・カバル ロベルト・ファラ |
① | 1-2 | X | 2-0 | 1-2 | 0-2 |
ケビン・クラビーツ アンドレアス・ミース |
② | 1-2 | 0-2 | X | 2-1 | 0-2 |
ジャン・ジュリアン・ロジェ ホリア・テカウ |
③ | 1-2 | 2-1 | 1-2 | X | 0-2 |
ピエールユーグ・エルベー ニコラ・マユ |
④ | 3-0 | 2-0 | 2-0 | 2-0 | X |
Group B | № | 勝敗 | ① | ② | ③ | ④ |
ルカシュ・クボット マルセル・メロ |
① | 2-1 | X | 2-1 | 0-2 | 2-1 |
ラジーブ・ラム ジョー・ソールスベリー |
② | 1-2 | 1-2 | X | 0-2 | 2-1 |
レイベン・クラーセン マイケル・ビーナス |
③ | 2-1 | 2-0 | 2-0 | X | 0-2 |
イバン・ドディグ フィリップ・ポラセク |
④ | 1-2 | 1-2 | 1-2 | 2-0 | X |
■獲得ポイントと賞金
出場選手 | RR勝敗 | 出場賞金 (US$) |
RR ポイント |
RR賞金 (US$) |
決勝 ポイント |
決勝賞金 |
獲得賞金 |
ステファノス・チチパス | 2-1 | 215,000 | 400 | 430,000 | 900 | 2,013,000 | 2,658,000 |
ドミニク・ティエム | 2-1 | 215,000 | 400 | 430,000 | 400 | 657,000 | 1,302,000 |
ロジャー・フェデラー | 2-1 | 215,000 | 400 | 430.000 | 0 | 0 | 645,000 |
アレクサンダー・ズベレフ | 2-1 | 215,000 | 200 | 430,000 | 0 | 0 | 645,000 |
ラファエル・ナダル | 2-1 | 215,000 | 400 | 430.000 | – | – | 645,000 |
ノバク・ジョコビッチ | 1-2 | 215,000 | 200 | 215,000 | – | – | 430,000 |
マッテオ・ベレティーニ | 1-2 | 215,000 | 200 | 215,000 | – | – | 430,000 |
ダニール・メドベージェフ | 0-3 | 215,000 | 0 | 0 | – | – | 215,000 |
■出場選手
□シングルス
選手 | 国 | Point | ランク | 出場 | 前年の成績 |
ラファエル・ナダル | スペイン | 9585 | 1位 | 確定 | 未出場 |
ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 8945 | 2位 | 確定 | 3勝0敗準優勝 |
ロジャー・フェデラー | スイス | 6190 | 3位 | 確定 | 準決勝 |
ダニール・メドベージェフ | ロシア | 5705 | 4位 | 確定 | 未出場 |
ドミニク・ティエム | オーストリア | 5025 | 5位 | 確定 | 予選敗退 |
ステファノス・チチパス | ギリシャ | 4000 | 6位 | 確定 | 未出場 |
アレクサンダー・ズベレフ | ドイツ | 2945 | 7位 | 確定 | 2勝1敗優勝 |
マッテオ・ベレティーニ | イタリア | 2670 | 8位 | 確定 | 未出場 |
前年優勝選手:アレクサンダー・ズベレフ
□ダブルス
選手 | 国 | Point | ランク | 出場 | 前年の成績 |
ファン・セバスチャン・カバル ロベルト・ファラ |
コロンビア コロンビア |
8300 | 1位 | 確定 | 準決勝 |
ルカシュ・クボット マルセル・メロ |
ポーランド ブラジル |
4645 | 2位 | 確定 | 未出場 |
ケビン・クラビーツ アンドレアス・ミース |
ドイツ ドイツ |
3985 | 3位 | 確定 | 未出場 |
ラジーブ・ラム ジョー・ソールスベリー |
アメリカ イギリス |
3670 | 4位 | 確定 | 未出場 |
レイベン・クラーセン マイケル・ビーナス |
南アフリカ ニュージーランド |
3640 | 5位 | 確定 | 未出場 |
ジャン・ジュリアン・ロジェ ホリア・テカウ |
オランダ ルーマニア |
3585 | 6位 | 確定 | 未出場 |
ピエールユーグ・エルベー ニコラ・マユ |
フランス フランス |
3360 | 8位 | 確定 | 準優勝 |
イバン・ドディグ フィリップ・ポラセク |
クロアチア スロバキア |
3225 | 9位 | 確定 | 未出場 |
■試合のルール
●シングルス
□予選(ラウンドロビン方式)
8名の選手を4名1組として2組に分かれ総当たり戦を行い、各組上位2名、計4名が本戦へ進む。
順位は以下のルールによって決定する。
①勝利数の多い順
②2名同率の場合、同一選手の対戦で勝利した選手を上位とする。
③3名同率の場合、セット数の勝率が高い選手を上位とする。
セット数の勝率が同一の場合、ゲーム数の勝率が高い選手を上位とする。
□本戦(トーナメント方式)
上位4名の選手で準決勝、準決勝で勝利した上位2名の選手で決勝戦を行う。
●ダブルス
予選は4チームづつの2グループでラウンドロビン、グループ上位2チームがトーナメント方式で決勝。
■ポイント&賞金
●獲得ポイント算出方法
獲得できるポイントは予選のポイント+本戦のポイント。
全勝で優勝すると最大の1500ポイントが獲得できる。
□予選
総当たり3戦の結果によって予選の獲得ポイントが決定する。
1勝する毎に200ポイントを獲得できる。
3勝0敗:600ポイント
2勝1敗:400ポイント
1勝2敗:200ポイント
0勝3敗:0ポイント
□本戦
優勝 :900ポイント
準優勝:400ポイント
本戦に出場したポイントは付与されない。
●獲得賞金算出方法
予選はグループ毎に総当りのラウンドロビン戦、3戦全てに出場を前提にまとめています。
予選に出場すると勝敗に関係なく獲得できる固定の賞金、1勝する毎に獲得できる可変の賞金にわかれます。
決勝は予選の賞金とは別に準優勝、優勝の賞金が獲得できます。
途中棄権の場合は代替え選手が出場し、棄権した選手と代替えの選手は出場した試合の数、勝利数によって賞金が獲得できます。
予選 | シングルスポイント | シングルス賞金額 | ダブルスポイント | ダブルス賞金額 |
0勝3敗 | 0 | 215,000$ | 0 | 103,000$ |
1勝2敗 | 200 | 215,000$+215,000$ | 200 | 103,000$+40,000$ |
2勝1敗 | 400 | 215,000$+430,000$ | 400 | 103,000$+80,000$ |
3勝0敗 | 600 | 215,000$+645,000$ | 600 | 103,000$+120,000$ |
本戦 | シングルスポイント | シングルス賞金額 | ダブルスポイント | シングルス賞金額 |
ベスト4 | 予選ポイント | 予選賞金 | 予選ポイント | 予選賞金 |
準優勝 | 400+予選ポイント | 657,000$+予選賞金 | 400+予選ポイント | 106,000$+予選賞金 |
優勝 | 900+予選ポイント | 2,013,000$+予選賞金 | 900+予選ポイント | 310,000$+予選賞金 |
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