2019全英オープン・恐るべし15歳天才少女コリ・ガウフ

2019全英オープン・恐るべし15歳天才少女コリ・ガウフ

■リンツ女子

コリ・ガウフがリンツ女子に参戦、1回戦フェーゲレ、2回戦コズロバを下し準々決勝に進んできました。
準々決勝の相手はファイナル出場を懸けたベルテンス、全米オープンの大坂以来となるランキング上位選手との対戦となります。
ガウフにとっては来年の全豪オープンに向けて、ランキングを上げておきたいところ、ここは試練の一戦となる。

●準々決勝
コリ・ガウフ、2-0でベルテンスに勝利して準決勝進出。
注目の一戦ではありましたが、ランキング8位のベルテンスに勝利するとは思いませんでした。
天才少女と言われるだけあって非凡な一面を見せてきました。
ここまでくれば当然、シニア初優勝が意識されてきます。

■全英オープンの軌跡

全英オープンの予選を最年少記録とともに勝ち抜いて、本戦出場を果たした15歳の天才少女コリ・ガウフが注目の的になっていますが、1回戦でまたまた大仕事をやってのけました。
1回戦の相手はかつての女王ビーナス・ウィリアムス、往年の力はなくても未だバリバリの現役選手として活躍しています。
コリ・ガウフも幼いときにウィリアムズ姉妹に憧れてテニスを始めたといわれていて、この対戦は最年長選手と最年少選手の対戦としても注目を集め、ガウフにとっては夢のような対戦となります。
そのビーナス・ウィリアムスを相手に15歳のコリ・ガウフが6-4、6-4のストレートで勝利してしまいました。
コリ・ガウフはまだジュニアの選手でシニアでのランキングは312位、全英の本戦に出場するだけでも大変なことでビーナス相手にストレートで勝つとは予想していませんでした。
とはいっても全仏オープンでベスト4、あわや優勝かと思われたアニシモバを相手に負けはしましたが、そこそこいい試合をした実績もあるので、ビーナス相手でもいい勝負をしてくれるとは思っていました。
しかしシニアでの実績はほとんどないに等しい15歳のガウフが終始試合をリードしてストレート勝ちするとは驚きました。
第2セットの終盤ではサービスをブレークされて追いつかれたときには、やはり無理かと思いましたが、その後再度サービスブレークで突き放しました。
ガウフの勝利を番狂わせなどと報じている記事がありますが、フェデラーのコメントなどでもガウフには注目している記事が掲載されているように、決して番狂わせなどではなく成長のスピードが速くてランキングの評価が追いつかない状況にあります。
この勝利でウィンブルドンのベスト64、今年はWTAランキングを一機に駆け上がっていくことになりそうです。
ここから先の2回戦以降も勝てば全てに最年少記録が付いてきます。

●2回戦、マグダレナ・リバリコバ(139位)戦
1回戦同様に終始試合の主導権を握り6-3、6-3のストレートで勝利。
これでウィンブルドンのベスト32、ガウフの実力がどこまで進歩しているのかわかりませんが、一躍注目度№1の選手となっていることは確かです。
3回戦の相手はポロナ・ヘルツォグ(60位)、2回戦では格上のマディソン・キーズ(17位)を6-2、6-4のストレートで破り絶好調、上り調子で勢いのある選手同士の対戦となります。

●3回戦、ポロナ・ヘルツォグ戦(60位)
3時間に及ぶ大変な試合で見ているほうも、くたくたになりました。
第1セット両者互角の展開で始まりましたが、ヘルツォグが先にブレークそのまま押し切りました。
今大会初めてセットを落とし、15歳のガウフにとっては苦しい展開となります。
第2セットも流れはヘルツォグにあり、先にブレークをとって主導権を握りました。
ブレークバックしなければ負けが決定するなかで終始ヘルツォグがポイントをリードするなかで、ガウフはサービスゲームをキープするのが精いっぱい、ブレークするどころではなくなります。
後がなくなった最後のヘルツォグのサービスゲーム、誰もが勝敗を決したと確信した後、予想もしない展開が待っていました。
両者フォーティーオールの後にこの試合で初めてガウフにフレークチャンスがやってきます。
何度目かのブレークチャンスをなんとかものにして、2セット目を振出しに戻すことができました。
まさに最後のチャンスを生かした底力には驚くしかありません。
これで試合の流れが一機にガウフに向かうことになります。
その後2セット目はタイブレークに突入、大接戦の末にガウフ9-7で勝利、試合を振出しとします。
第3セットは当然のようにガウフが主導権を握り先にブレークをとったところで勝敗が決定。
と誰もが思ったところでヘルツォグがあっさりとブレークバック、試合の展開が二転三転まるでドラマのような試合となります。
その後両者サービスのキープが続き、ガウフ6-5で迎えた12ゲーム目はヘルツォグのサービスゲームはフォーティオールでもつれますが、最後はガウフがアドバンテージをものにして勝利となりました。
負けたヘルツォグにとっては残念な結果となりましたが、現在のランキング60位に甘んじているような選手ではないという印象を持ちました。
今後の活躍を期待したいと思います。
両選手ともに好調で上り調子にあるため、本日の目玉となる注目の試合でしたが、見ごたえのある名勝負といっても過言ではありません。
試合の流れを見ていて第2セットの8ゲーム目が終了した時点でヘルツォグは5-3でリード、サービスゲームは常に先行してポイントを取っていてガウフの付け入る余地はまったくありませんでした。
この時点で15歳の駆け出しの選手がここから逆転できるとは予想できませんでしたが、もし逆転できたとしたらとんでもない選手になるだろうとは思いました。
それを実際にやってのけてしまうわけですから、ページタイトルにもあるように「恐るべし15歳天才少女」という表現が誇張でないことが証明されたような気がします。
ここから先はさらなる強敵との対戦となりますが、すでにウィンブルドンのベスト16、ランキングでもベスト10が視野にはいるところまできています。

コリ・ガウフ(Cori Gauff)のプロフィール

2004年3月13日誕生(15歳)、身長:175.3cm、右きき、バックは両手打ち、愛称はココ。
テニスウェアはスポンサー契約を結んでいるニューバランスを着用。
ジョージア州アトランタ出身で2009年全豪オープンでのセリーナ・ウィリアムズ優勝を観たことがきっかけで、テニスに興味を持ったのが4歳のときである。
父親はジョージア大学のバスケット選手、母親はフロリダ大学の陸上選手というスポーツ一家で、ココのヘッドコーチは父親が務めている。
その後フロリダ州デルレイビーチへ移住、本格的にテニスを始めたのは7歳からとなる。

これまでの主な成績
2017年全米オープンジュニア・女子シングル準優勝(優勝:アマンダ・アニシモバ)
2018年全仏オープンジュニア・女子シングル優勝(準優勝:カティー・マクナリー)
2018年全英オープンジュニア・女子シングル・ベスト8
2018年全米オープンジュニア・女子シングル・ベスト8
2018年全米オープン・混合ダブルスにクリストファー・ユーバンクスをパートナーとして出場
・1回戦:ヘンリ・コンティネン/チャン・ハオチン組に2-0で勝利
・2回戦:ニコラ・メクティッチ/アリシア・ロソルスカ組に0-2で敗北
2018年オレンジボウル国際テニス選手権・女子シングル優勝(準優勝:ジエン・チンウン)
2019年3月:マイアミオープン・女子シングルに出場
・1回戦:キャサリン・ムクナライ(165位)に2-1で勝利
 2009年以降WTAツアーで勝利した最年少記録となる
・2回戦:ダリア・カサトキナ(30位)に0-2で敗北
2019年5月:全仏オープン・女子ダブルス
・1回戦:ハン・チンユン(179位)/ワン・ヤーファン(57位)組に0-2で敗北
2019年6月:全英オープン予選・女子シングルに出場
グリート・ミネン(129位)相手に6-1、8-1で勝利して本戦出場、オープン化以降では予選を勝ち抜いて本戦出場を果たした選手の最年少記録となる

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