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大坂なおみ結果速報/全米オープン3回戦勝利

大坂なおみ結果速報/全米オープン3回戦勝利

2018年の全米オープン、2019年の全豪オープンとメジャー大会を連覇して大躍進を遂げた大坂なおみ選手ですが、全豪オープン優勝の翌月に突然コーチ解任のニュースが流れた。
メジャー大会を連覇するまで大坂を導いてきたサーシャ・パインのコーチ解任劇は、誰もが耳を疑ったという。
この原因不明のコーチ解任は大坂にとって大きなダメージとなり、その後の試合の結果となって現れた。
およそ7か月間余りのスランプに陥り、9月に行われた東レ・パンパシフィックでようやく復調のきっかけとなる優勝を飾った。
今年の女子テニス界は中心選手不在の混戦となり、大坂だけでなく多くのランキング上位選手が苦戦を強いられ、番狂わせとなる試合のオンパレードとなってきたが、全米オープン優勝となったアンドリースク、コリ・ガウフの出現、大坂の復調によって後半戦は面白くなってきた。
2020年はコロナの影響で7月までの大会が中止となり、ようやく8月になって再開。

▶WTAファイナルズ2019/大坂なおみ肩痛で棄権

▶2019年WTA女子プロテニス・世界ランキング

全米オープン

ウェスタン&サザン(プレミア5)ではファイナルまで進みながら不可解な棄権、昨シーズンから余りに多い棄権、優勝を目指していない大会に出場するなど、ちぐはぐな試合戦略が目に付く。
ファイナルでの棄権は体調が理由ではなく、翌日から始まる全米オープンを意識しての措置、何のためにウェスタン&サザンに出場してきたのかまったく理解できない。
今年の全米オープンはハレプもバーティも不参加で優勝候補を絞るのは難しく、大坂にも十分チャンスはありそうだ。
ランキングではプリスコバ、ケニン、ウィリアムズが上位にいるが、プリスコバは1回戦で番狂わせの敗退となり、ウィリアムズはかつての強さは無くなり、まともならケニンが決勝まで残りそう。
決勝戦の対戦相手は大坂が筆頭、あっさりストレート負けや棄権などがなければ、決勝戦でケニンとの一騎打ちとなる。

●3回戦
マルタ・コスチェク(137位)は、まだランキングが低い選手で勝負にならないと思っていたが、結果以上に苦戦した。
1セット目は順当に大坂が取ったが、2セット目は終始コスチェクに押される展開でタイブレークではコスチェックが圧倒した。
3セット目は2-2までは互角、ここから大坂の試合となったが、先にブレークされれば危なかった。
コスチェクはまだ18歳、ここから大きくランキングが跳ね上がり、ガウフとともに注目される選手となる。

●4回戦
アネット・コンタペイトは前回のウエスタンサザンの準々決勝で下した相手、これまで大坂の2勝1敗、1敗は大坂の棄権によるもので大坂の優位は変わらない。

全米オープン(ニューヨーク)8.31 – 9.13
試合 対戦選手 1st 2nd 3rd Set
1回戦 大坂なおみ
土居美咲(81位)
6
2
5
7
6
2
2
1
2回戦 大坂なおみ
カミラ・ジョルジ(74位)
6
1
6
2
  2
0
3回戦 大坂なおみ
マルタ・コスチュク(137位)
&
3
6
7
6
2
2
1
4回戦 大坂なおみ
アネット・コンタペイト(21位)
       

■ウェスタン&サザン・オープン

ここまで目立った結果のない大坂なおみがウエスタン・サザンへ出場、次は全米オープン結果を残したい。
●第2回戦
カロリナ・ムホバ(26位)戦は1セット目はタイブレークでムホバが取ったが、その後大坂が2セット連取して逆転勝ち、まずまずの出足。
●第3回戦
ダヤナ・ヤストレムスカ(25位)戦は、大坂が2セット連取して勝利、準々決勝へと駒を進めた。
●準々決勝
アネット・コンタペイト(20位)戦、負ける相手とは思えないが負ければまだ本調子手前。
強い相手が次々姿を消しているので、ここは優勝のチャンス、勝って全米オープンに臨みたい。
1セット先取されましたが、その後2セット連取して勝利、調子は良さそう。
●準決勝
大坂対エリス・メルテンスは大坂のストレート勝ち
ヴィクトリア・アザレンカ(59)対ジョアンナ・コンタ(15)は、アザレンカのストレート勝ち
●決勝
大坂対アザレンカ戦、試合数も少なくここまであまりいいところがない両者、実力差は少ないと思うが現状では大坂有利。
昨シーズンから棄権が目立つ大坂、前の試合で左足負傷のためファイナルまで進んで棄権となった。
30日時点で十分な回復が見込めないとされているが、明日から始まる全米オープンへは出場する見込み。
現在の体調を考えるとメジャーを勝ち抜いていく状態とは思えない。

ウェスタン&サザン(ニューヨーク)8.22 – 8.28
試合 対戦選手 1st 2nd 3rd Set
2回戦 大坂なおみ
カロリナ・ムホバ
6
7
6
4
6
2
2
1
3回戦 大坂なおみ
ダヤナ・ヤストレムスカ
6
3
6
1
  2
0
準々決勝 大坂なおみ
アネッタ・コンタペイト
4
6
6
2
7
5
2
1
準決勝 大坂なおみ
エリス・メルテンス
6
2
7
6
  2
0
決勝 大坂なおみ
ビクトリア・アザレンカ
      棄権
優勝

■WTAファイナルズ

中国オープン優勝で勢いに乗る大坂なおみがWTAファイナルズへの出場が決まりました。
昨年は3連敗で結果を残すことはできませんでしたが、チャイナオープンでバーティ、アンドリスクの有力選手に勝利、今年のファイナルズへの期待が広がります。

●予選第1戦
ペトラ・クビトバとの一戦は、フルセットの末に大坂が勝利、大坂にとってはファイナルでの初勝利となり幸先の良い出だしとなりました。
第2戦の相手はアシュリー・バーティ、チャイナオープンでは大坂が勝利、まだ1回しか対戦がありませんので何とも言えませんが、勝機は十分あるでしょう。
しかし、バーティとの対戦を前にして肩痛が悪化、前年に続いて棄権となりました。
大坂の代替えにはエリート・トロフィー準優勝のキキ・ベルテンスが参戦となります。

WTAファイナルズ(深セン)2019.10.27 – 11.03
試合 対戦選手 1st 2nd 3rd Set
予選 大坂なおみ
ベトラ・クビトバ
7
6
4
6
6
4
2
1

■中国オープン

大坂なおみの復帰第2戦となる中国オープン、3回戦までは危なげなく勝ち進み、順調に復帰への道を歩んでいるようにみえる。
準々決勝は全米オープン昨年優勝の大坂と今年優勝のアンドリースク、新旧女王対決となる注目の一戦を迎える。
東レ・パンパシフィックからここまで、全試合をストレート勝ちを収めてきた大坂ではあるが、次の試合はメジャー大会優勝選手、強敵ではあるが復帰をアピールする絶好のチャンスとなる。

●準々決勝
大坂、アンドリースク戦は、第1セットを先取された大坂が第2、第3セットを連取して逆転勝ち、これまで第1セットを落とした試合は、ほとんどストレート負けを喫してきた大坂の逆転勝ちは久しくお目にかかることはありませんでした。
しかも相手はメジャーを優勝して勢いで勝るアンドリースク、この試合を見るかぎり大坂は完全復調したと言えるでしょう。
準決勝は昨年この大会を優勝したウォズニアッキ、このところ元気にないウォズニアッキですが、今大会は順調に勝ち進んできています。
大坂、ウォズニアッキ戦は記憶している限り初対戦になると思いますが、好調な選手同士の一戦となりますから好試合を期待しています。

●準決勝
予想通りというかランキング上位のバーティと大坂が準決勝を勝ち上がり、久々にランキング上位選手同士の決勝戦となります。
準々決勝のアンドリースク、決勝のバーティとランキング上位選手との対戦は、大坂にとって全豪オープン以来となり心配もありましたが、アンドリースク戦での勝利はスランプ脱出を印象付ける十分な効果を発揮しました。
自力でスランプから脱出した大坂、本領を発揮するのは来年早々の全豪オープンとなるでしょう。
決勝戦はランキング1位のバーティ、決勝戦負けなしの大坂、ハードコートなら大坂有利とみた。

●決勝
決勝戦は準々決勝のアンドリースク戦と同じような試合展開となり、第1セットを落としてから2セット連取で逆転勝利となりました。
強い相手に逆転勝ちをすることは、なかなか出来ることではありませんが、格下の選手に気前よく金星をプレゼントしてきたこれまでの大坂とはまるで別人のプレーを見ているようです。
あまり多くを語らない大坂ですが、これまでの敗戦から学んで立ち直ってきたことに、ひとまず安心している次第です。
これで来年のメジャー戦が、今から楽しみになってきたことだけは確かです。

中国オープン(大坂)2019.09.28 – 10.06
試合 対戦選手 1st 2nd 3rd Set
決勝 大坂なおみ
アシュリー・バーティ(1)
3
6
6
3
6
2
2
1
準々決勝 大坂なおみ
キャロライン・ウォズニアッキ(19)
6
4
6
2
  2
0
準々決勝 大坂なおみ
ビアンカ・アンドリースク(5)
5
7
6
4
6
3
2
1
3回戦 大坂なおみ
アリソン・リスク(24)
6
4
6
0
  2
0
2回戦 大坂なおみ
アンドレア・ペトコビッチ(82)
6
2
6
0
  2
0
1回戦 大坂なおみ
ジェシカ・ペグラ
6
3
7
6
  2
0

■東レ・パンパシフィック

大坂なおみにとっては、全豪オープン以降というより、サーシャ・パイン解任から続くスランプ脱出となる大会となりました。
最近の試合から精神的には大分余裕がでてきたように感じますが、試合ではまだ結果を出すには至っていませんでした。
きっかけとなったのは準々決勝、ユリア・プティンツェワには現在まで3連敗中、復活戦としては恰好の相手となりましたが、危なげなく2-0のストレート勝ちとなりました。
この勝利で復調気配であることが確認され、セットを落とすことなく全試合ストレート勝ちで優勝となりました。
最近になって再びコーチ解任のニュースが流れ、その後、今回の優勝となりましたので、コーチ解任がきっかけとなった可能性も考えられます。
日本での試合ということも影響しているかも知れません。
ただ今大会の相手はランキング20位台の選手、大坂にとっては勝って当然の相手と言えます。
しかし、ここまで何度も下位の選手にストレート負けを喫してきた大坂、今大会では取りこぼすことなく優勝
となったことは大きな成果といえるでしょう。
完全復活とは言えないまでも、きっかけを掴んだことは確かで、今後の試合に注目です。

東レ・パンパシフィック(大坂)2019.09.16 – 09.22
試合 対戦選手 1st 2nd 3rd Set
決勝 大坂なおみ(4)
アナスタシア・パブルチェンコワ
  6
  2
  6
  3
 
 
  2
  0
準決勝 大坂なおみ
エリス・メルテンス(24)
  6
  4
  6
  1
 
 
  2
  0
準々決勝 大坂なおみ
ユリア・プティンツェワ(36)
  6
  4
  6
  4
 
 
  2
  0
2回戦 大坂なおみ
ビクトリア・トモバ
  7
  5
  6
  3
 
 
  2
  0

■主な実績

・1997年10月16日大坂市で誕生、1999年全仏オープンでのウィリアムズ姉妹優勝に影響されテニスを始める。

・2007年8月、全国公共公園テニス協会選手権14才以下女子ダブルス優勝。

・2011年10月、ITFサーキット・モンテゴベイ大会でデビュー。

・2013年6月、ITFサーキット・エルパソ準優勝、同年9月プロに転向。

・2014年7月、バンク・オブ・ウェスト・クラシックにて2011全米オープン優勝者サマンサ・ストーサーに勝利。

・2015年10月、WTAファイナルズ・ライジング・スター・インビテーショナル優勝。

・2016年、全豪オープン初出場で3回戦進出(日本人としては52年ぶりの記録)

・2016年3月、マイアミ・オープン2回戦でサラ・エラニを下し3回戦進出、ランキング95位・トップ100入り。

・2016年9月、東レパンパシフィック・オープン決勝進出、ランキング47位・トップ50入り。この年日本勢初となるWTAアワード最優秀新人賞受賞。

・2017年全米オープン初戦、前年優勝のアンゲリク・ケルパーに勝利、大番狂わせを演じた。

・2017年12月、この年は年間を通して伸び悩むことになるが、年の瀬にサーシャ・パインをコーチに迎え、翌2018年は大飛躍の年となる。

・2018年9月、メジャー第4戦の全米オープンでセリーナ・ウィリアムスを下して優勝。

・2019年1月、メジャー第1戦の全豪オープンでペトラ・クビトバを下して優勝、メジャー大会連覇で世界ランキング1位となる躍進をみせる。

・2019年2月、全豪オープン優勝の翌月、突然サーシャ・パインのコーチ解任を発表して、世間を驚かせた。

 

●全豪オープン決勝

 

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■大坂なおみ全成績

2019大坂なおみ全成績
大会 対戦選手 日付
ブリスベン国際(準決勝敗退) レシア・ツレンコ 2019.01.05
全豪オープン(優勝) ペトラ・クビトバ 2019.01.26
ドバイデューティフリー選手権(2回戦敗退) クリスティナ・ムラデノビッチ 2019.02.20
BNPパリバオープン(4回戦敗退) ベリンダ・ベンチッチ 2019.03.13
マイアミオープン(3回戦敗退) シェ・シュウェイ 2019.03.24
ポルシェテニスグランプリ(準決勝棄権) アネット・コンタベイト 2019.04.28
マドリードオープン(準々決勝敗退) ベリンダ・ベンチッチ 2019.05.09
BNLイタリア国際(準々決勝棄権) キキ・ベルテンス 2019.05.17
全仏オープン(3回戦敗退) カテリナ・シニアコバ 2019.06.01
ネイチャーバレー・クラシック(2回戦敗退) ユリア・プティンツェワ 2019.06.19
全英オープン(1回戦敗退) ユリア・プティンツェワ 2019.07.02
ロジャーズカップ(準々決勝敗退) セリーナ・ウィリアムズ 2019.08.10
ウェスタン・サザン・オープン(準々決勝棄権) ソフィア・ケニン 2019.08.17
全米オープン(4回戦敗退) ベリンダ・ベンチッチ 2019.09.03
東レ・パンパシフィック・オープン優勝 アナスタシア・パブリチェンコワ 2019.09.22

 

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