FISワールドカップ・アルペンスキー大会2023-2024オーストリアのゼルデンで10月28日(土)開幕

平昌五輪スピードスケート競技種目/有望選手の結果

平昌五輪スピードスケート競技種目/有望選手の結果

平昌五輪スピードスケート競技結果

女子マススタート決勝

高木菜那、金メダルの瞬間

今大会から始まるマススタートですが、400mを16周走ってゴールした順に1~3着が決まります。
他の種目のようにスピードを競う競技ではなく、個人競技と団体競技を合わせたような競技で、早く走るだけでは勝てません。
同じ国の選手のなかで勝たせる主力選手とオトリの選手の役割を決めて戦略を立てます。
オトリの選手は同じ国の主力選手が有利な位置取りでレースを進めさせるために重要な役割を担っています。
オトリの選手の働きによって勝敗が決まるといっても過言ではありません。
スピードスケートは自転車競技と良く似ていて、マススタートは競輪と良く似ています。
先頭に立つと空気抵抗が強くスタミナを大幅に削がれるため主力選手には常に誰かの後ろを走らせる必要があります。
勝負を決めるのは16周目ですから、ここから急に忙しくなりオトリの選手は最後の大仕事が待っています。
主力選手は第4コーナーを先頭で回れるように先頭集団を追う展開で、オトリ選手は主力選手を引っ張るか、相手選手をかく乱するか、ここが勝敗の分かれ目です。
主力選手が第4コーナーに入ればオトリ選手の役割は終わり、あとは主力選手が先頭でゴールするのを祈るだけです。

決勝に進出したのは日本選手では高木菜那だけですから、自分1人で有利な位置取りを確保しながら、最後に抜け出すタイミングを伺うしかありません。 ほとんどの選手が同じことをやろうとしているので、難しいことではあります。

スピードスケート 女子500m 決勝

スピードスケート 女子500m 決勝
1位:小平奈緒(日本)           36.94
2位:イ・サンファ(韓国)         37.33
3位:カロリナ・エルバノバ(チェコ)    37.34
4位:バネッサ・ヘルツォーク(オーストリア)37.51
5位:ブリタニー・ボウ(米国)       37.53
6位:ヨリン・テルモルス(オランダ)    37.54
9位:郷亜里砂(日本)           37.67
12位:神谷衣理那(日本)          38.25

競技終了後の小平奈緒とイ・サンファ

スピードスケート 女子1000m 決勝

スピードスケート 女子1000m 決勝
1位:ヨリン・テルモルス(オランダ)1:13.56
2位:小平奈緒(日本)       1:13.82
3位:高木美帆(日本)       1:13.98
4位:ブリタニー・ボウ(米国)
5位:バネッサ・ヘルツォーク(オーストリア)
6位:マリット・レーンストラ(オランダ)
7位:カロリナ・エルバノバ(チェコ)
8位:ヘザー・ベルフスマ(米国)
9位:イレイン・ブスト(オランダ)
10位:イダ・ニョートゥン(ノルウェー)
11位:張虹(中国)
12位:ナタリア・チェルボンカ(ポーランド)
13位:郷亜里砂(日本)

■ヨリン・テルモルス(Jorian Termors)オランダ(競技種目:1000m)1着

■小平 奈緒(Nao Kodaira)日本(競技種目:1000m)2着

■高木美帆(Miho Takagi)日本(競技種目:1000m)3着

スピードスケート 女子1500m 決勝

スピードスケート 女子1500m 決勝
1位:イレイン・ブスト(オランダ)   1:54.35
2位:高木美帆(日本)         1:54.55
3位:マリット・レーンストラ(オランダ)1:55.26
4位:ロッテ・ファンビーク(オランダ) 1:55.27
5位:ブリタニー・ボウ(米国)     1:55.54
6位:小平奈緒(日本)         1:56.11
7位:イダ・ニョートゥン(ノルウェー)
8位:ヘザー・ベルフスマ(米国)
9位:ナタリア・チェルボンカ(ポーランド)
10位:フランチェスカ・ロロブリジダ(イタリア)

■イレイン・ブスト(Ireen Wust)オランダ(競技種目:1500m)1着

■高木美帆(Miho Takagi)日本(競技種目:1500m)2着

スピードスケート 女子3000m決勝

スピードスケート 女子3000m決勝
1位:カーリーン・アフトレークテ(オランダ)3:59.21
2位:イレイン・ブスト(オランダ)3:59.29
3位:アントワネット・デヨング(オランダ)4:00.02
4位:マルティナ・サブリコバ(チェコ)4:00.54
5位:高木美帆(日本)4:01.35
6位:イバニー・ブロンディン(カナダ)4:04.14
7位:イザベル・ワイデマン(カナダ)4:04.26
8位:佐藤綾乃(日本)4:04.35
9位:クラウディア・ペヒシュタイン(ドイツ)4:04.49
10位:ナタリア・ボロニナ(ロシア選手)4:05.85
19位:菊池彩花(日本)4:13.25

スピードスケート 女子5000m 決勝

1位:エスメー・フィッセール(オランダ906:50.23
2位:マルティナ・サブリコバ(チェコ)06:51.85
3位:ナタリア・ボロニナ(ロシア)06:53.98
9位:押切美沙紀(日本)07:07.71
12位:高木菜那(日本)07:17.45

スピードスケート 女子チームパシュート予選

1位:オランダ 2:55.61
2位:日本   2:56.09
3位:カナダ  2:59.02
4位:米国   2:59.75 決勝は強敵オランダとの一騎打ち、予選ではフライングスタートと勘違いしてスピードを緩めたためオランダに後れを取ったが、決勝では巻き返し、金メダル奪取を目指す。

準決勝(日本:カナダ戦)
日本、1周目を32.81で通過しリード、3周目を周回して日本が1秒76リード。
最後は流して2:58.94でゴール、カナダは3:01.82でゴール。
オランダも順当に勝ち上がり、予想通り日本とオランダの一騎打ちとなる。決勝は21:58開始予定。

決勝戦(日本:オランダ戦)
1周目は高木美帆が先頭で引っ張る日本が0.16秒上回る。
2周目も日本が0.15秒上回る。
3周目にオランダが逆転、0.38秒上回る。
4周目もオランダが0.45秒上回る。
5周目に日本が0.53先行。
日本が2:53.89の五輪記録で金メダル獲得。オランダは1.58秒遅れの2:55.48でゴール。
おめでとうございます、金メダル4つも取りました。

チームパシュート決勝戦(日本:オランダ)

チームパシュート日本の強さの秘密

スピードスケート 男子1000m

1位:キエルド・ナウシュ(オランダ)1:07.95
2位:ホーバルト・ロレンツェン(ノルウェー)1:07.99
3位:キム・テユン(韓国)1:08.22
4位:MANTIA Joey(米国)1:08.564
5位:小田卓朗(日本)1:08.568

スピードスケート 男子1500m決勝

1位キエルド・ナウシュオランダ
2位パトリック・ルストオランダ
3位キム・ミンソク韓国
4位ハラルド・シロフスラトビア
5位小田卓朗日本
6位バート・スイングスベルギー
7位シンドレ・ヘンリクセンノルウェー
8位ジョーイ・マンティア米国
9位スベレルンデ・ペデシェンノルウェー
10位ウイリアムソン師円日本

スピードスケート 男子5000m

1位:スベン・クラマー(オランダ)06:10
2位:テッドヤン・ブルーメン(カナダ)06:12
3位:スヴェレ・ルンデ・ペデルセン(ノルウェー)06:12
9位:一戸誠太郎(日本)06:17

スピードスケート 男子10000m 決勝

1位:テッドヤン・ブルーメンカナダ12:39.8
2位:ヨリト・ベルフスマオランダ12:42.0
3位:ニコラ・トゥモレロイタリア12:54.3
10位土屋良輔日本13:10.3

スピードスケート(Speed skating)競技

1周400mのスケートリンクを周回し、ゴールタイムを競う競技だ。
1998年のスラップスケート登場によって記録が飛躍的に向上し、機材の優劣に影響されるスポーツとして認識された。
距離別の種目
男子の種目は、500m・1000m・1500m・5000m・10000mの5種目、このうち10000mは男子のみの種目になる。
女子の種目は、500m・1000m・1500m・3000m・5000mの5種目、このうち3000mは女子のみの種目になる。
競技はインとアウトから2人の選手が同時にスタートし、1周ごとにバックストレートで交差してコースを変えながら規定の距離を滑るダブルトラック方式が採用されている。
500mはインアウトの不利を是正するため、インスタートとアウトスタートの2回競技を行って合計タイムで順位が決められる。
レースは左回りで行われ、刃の一部がゴールラインを通過した時点のタイムで順位が決定される。
スタート時の2度目のフライング対象の選手、相手選手の進路妨害は失格となる。

チームパシュート

国別対抗団体種目として、チームパシュート(団体追い抜き)という種目がある。
1チーム3名で2チームがリンクのメインストレートとバックスストレートの中央から同時にスタートし、女子は6周、男子は8周で勝敗を決する。
最後尾の選手がゴールした時点のタイムで勝敗が決する。
チーム内の順番変更は自由で、先頭が入れ替わりながら後続選手の空気抵抗を減らすようにレースを進める。
前の選手を押したり、後ろの選手を引っ張るという行為も認められている。

マススタート

平昌五輪から正式種目となるマススタートは個人種目と団体種目を合わせたような性格の競技だ。
複数の選手が一斉にスタートするところからマススタートの名称が付いている。
ワールドカップでは、2014-15年から実施されている種目だ。
400mのトラックを16周回って4周毎に付与されるポイントで順位が決定する。
6400mの長丁場を集団で滑走するため、戦略や駆け引きが要求される。

ポイント獲得のルール

・4周回る毎に1位から3位の選手にポイントが与えられる。
・16周のうち4、8、12周目の3回は中間ポイントとして、1位:5、2位:3、3位:1のポイントが付与される。
・16周目のゴールでは1位:60、2位:40、3位:20のポイントが付与される。
結果的には1位から3位まではゴールした順で順位が決まるため、中間ポイントはメダルには、まったく影響を与えない。
中間ポイントは4位以降の順位を決定するためのポイントということになる。

レースの特徴

6400mの長丁場を集団で滑走するため、単にスピードや持久力で勝てるゲームではない。
勝敗を決するのは最後のスパートがポイントになる。
そのためには途中の周回で無理せず体力を温存しなければならない。
先頭に立ってレースを引っ張るようでは風の抵抗を受けてスタミナを消耗してしまう。
スピードが速くなれば比例して風の抵抗も強く、先頭と後ろの選手でのエネルギー消費は桁違いだ。
同じ国の有力選手に無理をさせずに、有利にレースを運ばせるためには、サポート役の選手が必要になる。
自転車競技のツールドフランスやトラックレースのように有力選手とサポート役の選手が協力してレースを進めているのと同じだ。
自転車競技とスピードスケートには共通点が多く、過去には橋本聖子選手(現:参議院議員会長)が自転車競技とスピードスケート両方の選手として活躍したこともある。
順位は選手個人で決まるため個人戦のように見えるが、実は国別の団体戦に近い種目といえる。
先頭選手は不利と思って見ているといると、とんでもないことが起きる場合もある。
2位の選手が転倒して後続選手が巻き添えを食って転倒者続出、先頭選手がそのままゴールなんてこともあるかも知れない。
距離別のタイムレースと違って、誰が勝つかわからない面白さがある種目、是非とも見逃さないようにしてほしい。

大会の種類

距離別大会

冬季五輪大会が代表的な大会で、距離毎に競技種目が分けられ、それぞれの距離で競技を実施して順位を決定する。
ワールド大会も距離別大会で、各地域を転戦してそれぞれの開催地域で単独の大会として成績が決まる。
また単独大会の距離別順位得点のシーズン累計によって距離別総合順位が決定し、シーズン総合チャンピョン誕生となる。
他には、世界距離別選手権など

選手権大会

総合選手権は、複数の距離の合計得点で順位が決定する。
男子:500m・1500m・5000m・10000mの4種目
女子:500m・1500m・3000m・5000mの4種目
スプリント選手権は、500mと1000mを2回づつ走った合計タイムをさらに、500mに換算したタイムで順位が決定する。

平昌五輪スピードスケート競技日程

種目 日付 開始 終了
女子3000m 10日 20:00 21:55
男子5000m 11日 16:00 18:40
女子1500m 12日 21:30 23:15
男子1500m 13日 20:00 21:50
女子1000m 14日 19:00 20:45
男子10000m 15日 20:00 22:10
女子5000m 16日 20:00 21:35
女子500m 18日 20:56 23:00
男子団体追い抜き予選 18日 20:00 22:00
女子団体追い抜き予選 19日 20:00 22:00
男子500m 19日 20:53 23:00
男女団体追い抜き決勝 21日 20:00 23:00
男子1000m 23日 19:00 20:55
男女マススタート決勝 24日 20:00 23:00

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