FISワールドカップ・アルペンスキー大会2023-2024オーストリアのゼルデンで10月28日(土)開幕

2019インディカー・ラグナセカ/コース紹介・リーダーボード

2019インディカー・ラグナセカ/コース紹介・リーダーボード

2019年インディカーシリーズもいよいよ最終戦を残すだけとなった。
最終戦はカリフォルニア州モントレー、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ(WeatherTech Raceway Laguna Seca)で開催される。
ラグナ・セカはインディ500と同じダブルポイントの大きなレース、ラグナ・セカの結果によってシリーズ・チャンピョンが決定することになり、シリーズチャンピョンを争う選手にとってはインディ500以上に重要な位置付けとなる。
聖地ラグナ・セカは伝説のサーキット、今年からインディーカー最終戦の開催が決定、2004年を最後にインディから遠ざかっていたラグナ・セカが再びインディへ戻ってくるのだ。

■ラグナ・セカ

モントレーはサンフランシスコとロスアンジェルスの間、サンフランシスコから130kmほど南下したとこにある港町である。
モンテレー湾の北部にはApple、Google、Facebook、Yahoo、Intel、Ciscoなど米国の主要なIT企業が集まるシリコンバレー、パロアルトやスタンフォード大学など米国の頭脳集団が密集する地域がある。
GAFAと呼ばれる米国の4大企業にうちアマゾンを除く3つの企業がこの地域に存在している。

ラグナ・セカ周辺エリアではモントレー半島北部からペブルビーチへ至る海岸線は世界一美しいことでも評判の観光名所、ぺブルビーチはPGAのゴルフトーナメントが開催される有名なゴルフコースやホテルが立ち並ぶ人気エリアです。
人気のホテルに滞在してペブルビーチでのゴルフや風光明媚な海岸線をドライブ、週末はラグナ・セカでインディの観戦と3拍子も4拍子も揃ったモントレー観光、米国に行くなら1度は訪れてみたいところです。

インディカーシリーズは総合優勝も気になるところ、現在の状況を確認しておきましょう。
現在の総合順位は1位ニューガーデン、2位ロッシ、3位パジェノー、4位ディクソンとなっていますが、ディクソンは第15戦ゲートウェイ、第16戦ポートランドと不調に終わり総合優勝争いからは脱落、最終戦を残して上位3人に優勝候補が絞られています。
今年はペンスキーが9勝、アンドレッティー、チップ・ガナッシが2勝とチームとしてはペンスキーの独走となっています。
しかし最終戦はインディ500と同様にダブルポイントとなるため優勝すれば100ポイント、ロッシとパジェノーには一発逆転の可能性があります。
今期2勝の琢磨は総合6位で上位4名からは離されていますが、ここで優勝すれば2勝分の価値がある最終戦、上位4名と遜色のない実績が残せることとにもなってきます。

総合優勝ポイント推移(最多は最多ラップリーダー、1位以外はラップリーダの考慮なし)
ドライバー 現在 順位 Point 順位 Point 順位 Point 順位 Point
ジョセフ・ニューガーデン 593 4位 64
657
5位 60
653
11位 38
631
16位 28
621
アレクサンダー・ロッシ 552 1位
最多
106
658
1位 102
654
2位 80
632
3位 70
622
シモン パジェノー 551 1位
最多
106
657
1位 102
653
2位 80
631
3位 70
621

ニューガーデンは4位+ラップリーダで優勝確定、ロッシ、パジェノーにもチャンスがありますが優勝が前提となりそうです。
ニューガーデンがリタイアとなれば、ディクソンにもチャンスが出てきます。

■コースの特徴

インディ500が開催されるインディアナポリスとラグナ・セカは対極のコース、インディアナポリスは世界最高速のオーバルコース、ラグナ・セカはテクニカル指向の強い低速ロードコース、平均時速を比較するとインディアナポリスの半分程度になります。
ラグナ・セカは1周2.238マイル、コーナーが11、高低差のあるテクニカルコーナーの多い低速サーキットで平均時速160km/hほど、直線も短いので前の車両をパスできる箇所は限定されそう。
普通のサーキットを2つ合わせたような変形サーキットでコーナーが多く、高低差があり、直線が短いためコーナリングのテクニックが重要視されてきます。
コーナーからの立ち上がりが多く、立ち上がりからの加速もコース攻略の重要な要素となります。
最大の難所はコークスクリュー(⑦、⑧、⑧a)と呼ばれる15mの高低差を下るS字シケイン、ラグナ・セカの名物シケインとなっています。
1996年、最終戦の最終ラップでアレックス・ザナルディがこのS字カーブ(⑧のコーナー)をショートカットしてブライアン・ハータをパスしたことから、アレックス・パスと呼ばれています。
その後1999年ウルグアイ出身のドライバー、ゴンサロ・ロドリゲスがコークスクリューでのマシントラブルによって事故死、この事故によってコークスクリューでのオーバーテイクは禁止とされることになった。
オープニングラップではホームストレートから第1ターン(①)を通過、全車一丸となってアンドレッティー・ヘアピン(②)へ殺到、最終戦でのダブルポイントとなると少しでも先にヘアピンカーブを抜けたいところ、先を争えば接触も避けられず前で事故れば逃げ場もなくなる最大の難所となりそうです。
ここ数戦オープニングラップでの事故が続いていて、いきなりこのヘアピンカーブで接触事故が起こりそうな予感が今から頭にちらついています。
順位も大事ですが、ここを無事通過しなければ最初から大きなビハインドを背負うことになり、最悪リタイアの可能性もでてくるでしょう。
このところオープニングラップでの事故が多い琢磨、何とか無事にヘアピンを通過して最終戦を好成績で締めくくりたいところです。

▶2019インディーカー・開催日程・結果速報・ランキング

●予選
コルトン・ハータが予選トップタイム、幸先良く2ポイント獲得。
注目はニューガーデン(593)、ロッシ(552)、パジェノー(551)、3選手の総合優勝争い。
グラハム・レイホールが8位とまずまずのポジション、琢磨は16位と出遅れた。
まずはオープニングラップのアンドレッティ・ヘアピンを無事に通過したい。
後は展開次第で上位進出のチャンスを待つ戦略か。

●決勝戦
コルトン・ハータが見事ポールトゥウィンを決め最終戦を飾った。
ハータはこれで今季2勝目、2勝分の価値のあるラグナ・セカでの優勝となる。
最終戦にも関わらず、シリーズチャンピョン争いから外れれている選手の上位争いとなったため、盛り上がりがいま一歩というレースとなった。
琢磨はコーションからの再スタートでフェルッチに追突され最後尾まで下がるアクシデント、完走とはなったが周回遅れの21位でフィニッシュ、不運なレースとなった。
来期はもう少し安定した結果を残せることを期待したい。
総合順位は1位ニューガーデン、2位パジェノーでペンウキー勢のワンツー、3位ロッシ、4位ディクソン。

■決勝戦リーダーボード

ラグナ・セカ決勝戦
順位 ドライバー Point チーム
1 コルトン・ハータ 104 ハーディング・スタインブレナー
2 ウィル・パワー 81 チーム・ペンスキー
3 スコット・ディクソン 70 チップ・ガナッシ
4 シモン パジェノー 65 チーム・ペンスキー
5 フェリックス・ローゼンクヴィスト 60 チップ・ガナッシ
6 アレクサンダー・ロッシ 56 アンドレッティ・オートスポート
7 セバスチャン・ブルデー 52 デイル・コイン
8 ジョセフ・ニューガーデン 48 チーム・ペンスキー
9 ジェームズ・ヒンチクリフ 44 アウロ・シュミット・ピーターソン
10 ライアン・ハンターレイ 40 アンドレッティ・オートスポート
11 マーカス・エリクソン 38 アロー・シュミット・ピーターソン
12 グラハム・レイホール 36 レイホール・レターマン
13 マックス・チルトン 34 カーリン
14 マルコ・アンドレッティ 32 アンドレッティ・オートスポート
15 チャーリー・キンボール 30 カーリン
16 トニー・カナーン 28 A.j.フォイト・レーシング
17 マシウス・レイスト 26 A.J.フォイト・レーシング
18 ザック・ビーチ 24 アンドレッティ・オートスポート
19 ジャック・ハーヴェイ 22 マイヤー・シャンク・レーシング
20 スペンサー・ピゴット 20 エド・カーペンター
21 佐藤琢磨 18 レイホール・レターマン
22 コナー・デイリー 16 アンドレッティ・オートスポート
23 エド・ジョーンズ 14 エド・カーペンター
24 サンティノ・フェルッチ 12 デイル・コイン

■予選総合結果

プラクティス走行結果
順位 ドライバー チーム
1 コルトン・ハータ ハーディング・スタインブレナー
2 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ
3 アレクサンダー・ロッシ アンドレッティ・オートスポート
4 ジョセフ・ニューガーデン チーム・ペンスキー
5 ジェームズ・ヒンチクリフ アウロ・シュミット・ピーターソン
6 シモン パジェノー チーム・ペンスキー
7 ウィル・パワー チーム・ペンスキー
8 グラハム・レイホール レイホール・レターマン
9 ライアン・ハンターレイ アンドレッティ・オートスポート
10 マックス・チルトン カーリン
11 マーカス・エリクソン アロー・シュミット・ピーターソン
12 サンティノ・フェルッチ デイル・コイン
13 コナー・デイリー アンドレッティ・オートスポート
14 フェリックス・ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ
15 スペンサー・ピゴット エド・カーペンター
16 佐藤琢磨 レイホール・レターマン
17 ザック・ビーチ アンドレッティ・オートスポート
18 エド・ジョーンズ エド・カーペンター
19 セバスチャン・ブルデー デイル・コイン
20 チャーリー・キンボール カーリン
21 トニー・カナーン A.j.フォイト・レーシング
22 マルコ・アンドレッティ アンドレッティ・オートスポート
23 マシウス・レイスト A.J.フォイト・レーシング
24 ジャック・ハーヴェイ マイヤー・シャンク・レーシング

■プラクティス走行結果

プラクティス走行結果
順位 ドライバー チーム
1 ライアン・ハンターレイ アンドレッティ・オートスポート
2 フェリックス・ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ
3 コルトン・ハータ ハーディング・スタインブレナー
4 シモン パジェノー チーム・ペンスキー
5 サンティノ・フェルッチ デイル・コイン
6 ジョセフ・ニューガーデン チーム・ペンスキー
7 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ
8 ウィル・パワー チーム・ペンスキー
9 マーカス・エリクソン アロー・シュミット・ピーターソン
10 チャーリー・キンボール カーリン
11 マルコ・アンドレッティ アンドレッティ・オートスポート
12 佐藤琢磨 レイホール・レターマン
13 スペンサー・ピゴット エド・カーペンター
14 コナー・デイリー アンドレッティ・オートスポート
15 マックス・チルトン カーリン
16 ザック・ビーチ アンドレッティ・オートスポート
17 マシウス・レイスト A.J.フォイト・レーシング
18 セバスチャン・ブルデー デイル・コイン
19 ジェームズ・ヒンチクリフ アウロ・シュミット・ピーターソン
20 グラハム・レイホール レイホール・レターマン
21 エド・ジョーンズ エド・カーペンター
22 トニー・カナーン A.j.フォイト・レーシング
23 アレクサンダー・ロッシ アンドレッティ・オートスポート
24 ジャック・ハーヴェイ マイヤー・シャンク・レーシング

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