FISワールドカップ・アルペンスキー大会2023-2024オーストリアのゼルデンで10月28日(土)開幕

第106回インディ500マイル2022結果速報|琢磨選手のチャレンジ

第106回インディ500マイル2022結果速報|琢磨選手のチャレンジ

第106回インディ500マイル2022が5月29日に開催されます。
昨年の琢磨は終盤を上位で迎え優勝争いへの期待がかかりましたが、急遽ピットストップを1回減らしたノンストップ作戦に切り替えたため、結果は燃料切れで順位を大きく下げてフィニッシュとなりました。
正攻法で臨んでいれば優勝の可能性も残っていただけに残念な結果となりました。
今年はレイホールからデイルコインへ移籍してインディ500へ臨むことになります。

今年は予選方式が変更となりポールポジションを獲得した選手には10万ドルの賞金が提供されます。
さらに予選12番手までの選手には、順位によって1~12ポイントのボーナスポイントも付与されます。
琢磨選手には、予選12番手以内を目指して頑張ってもらいたいと思います。
とにかく最大のビッグイベントですからポイントも賞金も大盤振る舞い、ここで頑張らなくて何時頑張るんだというレースです。

■インディ500開催スケジュール

第106回インディ500開催日程2022
日程 現地時間(日本時間)時差13時間 イベント
4/20(水)   Open Test(1日目)
4/20(木)   Open Test(2日目)
5/17(火) 10:00~18:00(23:00~翌7:00) Practice1
5/18(水) 10:00~18:00(23:00~翌7:00) Practice2(※中止)
5/19(木) 11:00~18:00(24:00~翌7:00) Practice3
5/20(金) 11:00~18:00(24:00~翌7:00) Practice4
5/21(土) 14:00~15:00(翌3:00~翌4:00) Qualifying1(13位以下決定)
5/22(日) 14:00~15:00(翌3:00~翌4:00) ラストチャンス予選(31位以下)
5/22(日) 16:00~17:00(翌5:00~翌6:00) Qualifying2(TOP12位)
5/22(日) 17:10~18:00(翌6:10~翌7:00) Qualifying3(TOP6位)
5/29(日) 12:45~16:00(翌1:45~翌5:00) Final

■決勝

◆レース結果

インディ500決勝結果
No Driver Team Car Q1 Q2 Q3  
1 マーカス・エリクソン Chip Ganassi Racing 8 8 4 5  
2 パトリシオ・オワード Arrow Mclaren SP 5 2 7    
3 トニー・カナーン Chip Ganassi Racing 1 5 6 6  
4 F.ローゼンクヴィスト Arrow Mclaren SP 7 3 8    
5 アレクサンダー・ロッシ Andretti Aoutsports 27 20      
6 コナー・デイリー Ed Carpenter Racing 20 18      
7 エリオ・カストロネベス Meyer Shank Racing 06 27      
8 シモン パジェノー Meyer Shank Racing 60 16      
9 アレックス・パロウ Chip Ganassi Racing 10 4 3 2  
10 サンティノ・フェルッチ Dreyer & Reinbold Racing 23 15      
11 ファン・パブロ・モントーヤ Arrow Mclaren SP 6 30      
12 J.R.ヒルデブランド A.J Foyt Enterprises 11 17      
13 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske 2 14      
14 グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan 15 21      
15 ウィル・パワー Team Penske 12 11 11    
16 デイビッド・マルカス Dale Coyne Racing 18 13      
17 カイル・カークウッド A.J Foyt Enterprises 14 28      
18 エド・カーペンター Ed Carpenter Racing 33 7 5 4  
19 デブリン・デフランチェスコ Andretti Aoutsports 29 24      
20 クリスチャン・ルンガー Rahal Letterman Lanigan 30 31      
21 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 9 10 1 1  
22 マルコ・アンドレッティ Andretti Aoutsports 98 23      
23 セージ・カラム Dreyer & Reinbold Racing 24 22      
24 ジャック・ハーヴェイ Rahal Letterman Lanigan 45 32      
25 佐藤琢磨 Dale Coyne Racing 51 12 10    
27 ステファン・ウィルソン Dragon Speed 11        
28 ジミー・ジョンソン Chip Ganassi Racing 48 6 12    
29 スコット・マクラフリン Team Penske 3 26      
30 コルトン・ハータ Andretti Aoutsports 26 25      
31 ロメイン・グロージャン Andretti Aoutsports 28 9 9    
32 カラム・アイロット Juncos Hollinger Racing 77 19      
33 リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter Racing 21 1 2 3  

◆琢磨の挑戦

第106回インディ500マイルが日本時間5月30(月)深夜1:45分にスタートを切る。
3時間ほど前にはF1モナコGPが開催され、モナコは降雨に見舞われ悪天候となったが、インディアナポリスは快晴で幕を開ける。
観客動員数も30万以上を越え、史上2番目の記録と予想されるなか、グリーンフラッグが振られ一斉にスタートを切った。
30万の歓声が響き渡る観衆のなか、インディアナポリスには、ようやくパンデミックから復帰して熱狂が戻ってきた。
プラクティス走行では、3連続トップタイムを記録して絶好調の琢磨は、10番グリッドからのスタートとなった。
オープニングラップは11位、さらにフェルッチにも抜かれ12位に後退、19周目にようやくパワーを抜いて11位。
最初のピットは30周目、優勝候補のチップガナッシ勢ディクソン、パロウが続き、33周目に琢磨がピットへ向かった。
40周目、ヴィーケイのクラッシュによって最初のイエローが振られた。
46周目、レース再開直後に琢磨が大外を回ってジャンプアップ、7位に順位をあげてきた。
さらにアイロットのクラッシュで2度目のイエロー、6位に順位をあげていた琢磨がピット後に10位に後退した。
100周目、今度はグロージャンのクラッシュで再びイエロー、ここで琢磨は9位から8位に順位をあげてきた。
145周目、琢磨はピットでタイムロス、12位まで順位を落とすことになった。
157周目、イエロー中にピットへ向かった琢磨は、残り43周を昨年と同様にノンストップ作戦に変更。
27位まで後退した琢磨は燃費走行でチャンスを待っていた。
各車最後のピットへ向かうなか琢磨は185周目に4位までジャンプアップ、ぎりぎりの燃費のなかエリクソン、オワードに抜かれ厳しい状況。
このままいけば5位確定と思われたが、昨年と同様燃料が持たなかったようだ。
イエロー期待のなか残り10周を切り、燃料が足りなくなった琢磨は193周目にやむなくピットへ向かった。
その翌周にジョンソンがクラッシュ、僅か1周の差で琢磨のチャンスは消滅、万事休すだ。
レースは残り4周でレッド、琢磨は25位でレースを終えた。
終盤は昨年と同じ選択を余儀なくされたが、紙一重の惜しい内容だった。
プラクティスは絶好調だったが、本番ではいま一歩足りない結果となった。
終わってみれば、終盤のレースは予想の出来ない面白い内容だったと思う。

■予選

プラクティスではトップタイムを連発し、申し分のない結果で終えた琢磨、自身の発言では、自分たちを超えるスピードのマシンは少ないと語っている。
昨シーズンからここまでの琢磨は、あまりいい結果を残せずにきているが、今は絶好調と言える状態のある。
当然予選でも上位の結果が出せると期待されるが、まずは土曜日のQ1突破が最初の課題となる。
22日のQ1での主役は琢磨、暫定10位のタイムが抹消となるピンチ、その後りアを壁に接触しながらも何とかぎりぎり12位でQ1を突破し、明日の最終予選へ希望を繋いだ。

インディ500予選結果
No Driver Team Car Q1 Q2 Q3  
  スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 9 10 1 1  
  アレックス・パロウ Chip Ganassi Racing 10 4 3 2  
  リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter Racing 21 1 2 3  
  エド・カーペンター Ed Carpenter Racing 33 7 5 4  
  マーカス・エリクソン Chip Ganassi Racing 8 8 4 5  
  トニー・カナーン Chip Ganassi Racing 1 5 6 6  
  パトリシオ・オワード Arrow Mclaren SP 5 2 7    
  F.ローゼンクヴィスト Arrow Mclaren SP 7 3 8    
  ロメイン・グロージャン Andretti Aoutsports 28 9 9    
  佐藤琢磨 Dale Coyne Racing 51 12 10    
  ウィル・パワー Team Penske 12 11 11    
  ジミー・ジョンソン Chip Ganassi Racing 48 6 12    
  デイビッド・マルカス Dale Coyne Racing 18 13      
  ジョセフ・ニューガーデン Team Penske 2 14      
  サンティノ・フェルッチ Dreyer & Reinbold Racing 23 15      
  シモン パジェノー Meyer Shank Racing 60 16      
  J.R.ヒルデブランド A.J Foyt Enterprises 11 17      
  コナー・デイリー Ed Carpenter Racing 20 18      
  カラム・アイロット Juncos Hollinger Racing 77 19      
  アレクサンダー・ロッシ Andretti Aoutsports 27 20      
  グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan 15 21      
  セージ・カラム Dreyer & Reinbold Racing 24 22      
  マルコ・アンドレッティ Andretti Aoutsports 98 23      
  デブリン・デフランチェスコ Andretti Aoutsports 29 24      
  コルトン・ハータ Andretti Aoutsports 26 25      
  スコット・マクラフリン Team Penske 3 26      
  エリオ・カストロネベス Meyer Shank Racing 06 27      
  カイル・カークウッド A.J Foyt Enterprises 14 28      
  ダルトン・ケレット A.J Foyt Enterprises 4 29      
  ファン・パブロ・モントーヤ Arrow Mclaren SP 6 30      
  クリスチャン・ルンガー Rahal Letterman Lanigan 30 31      
  ジャック・ハーヴェイ Rahal Letterman Lanigan 45 32      
  ステファン・ウィルソン Dragon Speed 11        

■プラクティス

プラクティス3日目、琢磨は47ラップ周回して時速226.699マイルのベストスピードをマークし、この日の2番手となりました。

プラクティス4日目、琢磨は54ラップ周回して時速230.755マイルのベストスピードをマークし、この日の3番手となりました。
予選前最後のプラクティス「ファストフライデー」琢磨の勢いは止まらない。
現地5月20日(金)に行われたプラクティス4日目、琢磨が再び最速タイムを記録した。
2日目は雨で中止となったが、これで予選前のプラクティスは3日連続でトップの座に着いた。
3度目の制覇を狙うインディ500、今年はデイル・コイン・レーシングからの挑戦となるが、シングルラップでは232.789mphを記録して後続に1マイル近い差を付けた。
ここまであまりにも順調すぎて、かえって本番が心配になってくる。

インディ500プラクティス結果
No Driver Team Car P1 P2 P4 P5
  佐藤琢磨 Dale Coyne Racing 51   1 1 1
  アレクサンダー・ロッシ Andretti Aoutsports 27   27 28 2
  パトリシオ・オワード Arrow Mclaren SP 5   24 6 3
  マーカス・エリクソン Chip Ganassi Racing 8   4 7 4
  スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 9   2 2 5
  F.ローゼンクヴィスト Arrow Mclaren SP 7   15 8 6
  デイビッド・マルカス Dale Coyne Racing 18   7 3 7
  トニー・カナーン Chip Ganassi Racing 1   9 29 8
  スコット・マクラフリン Team Penske 3   22 17 9
  ジョセフ・ニューガーデン Team Penske 2   8 31 10
  ウィル・パワー Team Penske 12   16 21 11
  アレックス・パロウ Chip Ganassi Racing 10   6 20 12
  セージ・カラム Dreyer & Reinbold Racing 24   23 30 13
  コナー・デイリー Ed Carpenter Racing 20   28 18 14
  ロメイン・グロージャン Andretti Aoutsports 28   31 23 15
  カラム・アイロット Juncos Hollinger Racing 77   19 24 16
  ジミー・ジョンソン Chip Ganassi Racing 48   3 5 17
  マルコ・アンドレッティ Andretti Aoutsports 98   10 15 18
  エリオ・カストロネベス Meyer Shank Racing 06   18 22 19
  リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter Racing 21   5 12 20
  シモン パジェノー Meyer Shank Racing 60   12 9 21
  エド・カーペンター Ed Carpenter Racing 33   29 10 22
  ダルトン・ケレット A.J Foyt Enterprises 4   13 11 23
  グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan 15   17 27 24
  デブリン・デフランチェスコ Andretti Aoutsports 29   11 32 25
  サンティノ・フェルッチ Dreyer & Reinbold Racing 23   33 26 26
  ステファン・ウィルソン Dragon Speed 11   32 33 27
  J.R.ヒルデブランド A.J Foyt Enterprises 11   14 4 28
  カイル・カークウッド A.J Foyt Enterprises 14   21 19 29
  クリスチャン・ルンガー Rahal Letterman Lanigan 30   25 13 30
  ジャック・ハーヴェイ Rahal Letterman Lanigan 45   20 14 31
  ファン・パブロ・モントーヤ Arrow Mclaren SP 6   30 25 32
  コルトン・ハータ Andretti Aoutsports 26   26   33

■オープンテスト

4月20日と21日に行われたオープンテストでは、琢磨選手が総合2番手のタイムを叩き出し、幸先の良い結果となりました。
インディ500が開催されるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、インディカーの開催されるコースのなかでも最長、最速の特別コースで他のコースとは特徴がまったく別物です。
高速系に強い琢磨選手にとっては最も得意とするコースで過去に2度の優勝と3位表彰台の記録を残しています。
現役での優勝2回以上の選手はエリオ・カストロネベス(4勝)、ファンパブロ・モントーヤ(2勝)、佐藤琢磨(2勝)の3選手だけ、いずれもベテラン選手で優勝のチャンスは限られています。
昨年から若手選手の台頭が鮮明となっているため新旧対決の激戦が期待できそうです。

注目されるチームでは、チップ・ガナッシの5選手全員が10位以内と群を抜いた結果を残しています。
対してアンドレティは5選手中マルコ一人が10位以内と苦戦、明暗を分ける結果となりました。

尚、この日のトップスピードはトウの恩恵によるもので、トウの恩恵なしのクリーンラップでは、ヴィーケイ、マクラフリン、デイリーの順となった。
まだまだオープンテストの順位で優劣が決まるわけではなく参考程度として考えたい。

◆オープンテストの結果

インディ500オープンテスト結果
No Driver Team Car mph km/h Laps
1 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske 2 229.519 369.375 161
2 佐藤琢磨 Dale Coyne Racing 51 229.427 369.227 124
3 トニー・カナーン Chip Ganassi Racing 1 228.767 368.165 94
4 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 9 228.689 368.039 146
5 スコット・マクラフリン Team Penske 3 228.397 367.569 174
6 マルコ・アンドレッティ Andretti Aoutsports 98 228.185 367.228 113
7 アレックス・パロウ Chip Ganassi Racing 10 228.058 367.024 189
8 ジミー・ジョンソン Chip Ganassi Racing 48 227.900 366.769 196
9 F.ローゼンクヴィスト Arrow Mclaren SP 7 227.812 366.628 171
10 マーカス・エリクソン Chip Ganassi Racing 8 227.785 366.584 195
11 シモン パジェノー Meyer Shank Racing 60 227.575 366.246 131
12 サンティノ・フェルッチ Dreyer & Reinbold Racing 23 227.489 366.108 165
13 セージ・カラム Dreyer & Reinbold Racing 24 227.425 366.005 109
14 ウィル・パワー Team Penske 12 227.204 365.649 164
15 リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter Racing 21 227.194 365.633 134
16 ロメイン・グロージャン Andretti Aoutsports 28 227.018 365.35 188
17 コナー・デイリー Ed Carpenter Racing 20 226.985 365.297 140
18 カラム・アイロット Juncos Hollinger Racing 77 226.596 364.671 112
19 デブリン・デフランチェスコ Andretti Aoutsports 29 226.266 364.14 105
20 ジャック・ハーヴェイ Rahal Letterman Lanigan 45 226.224 364.072 139
21 パトリシオ・オワード Arrow Mclaren SP 5      
22 デイビッド・マルカス Dale Coyne Racing 18      
23 アレクサンダー・ロッシ Andretti Aoutsports 27      
24 グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan 15      
25 J.R.ヒルデブランド A.J Foyt Enterprises 11      
26 カイル・カークウッド A.J Foyt Enterprises 14      
27 エリオ・カストロネベス Meyer Shank Racing 06      
28 ダルトン・ケレット A.J Foyt Enterprises 4      
29 コルトン・ハータ Andretti Aoutsports 26      
30 クリスチャン・ルンガー Rahal Letterman Lanigan 30      
31 エド・カーペンター Ed Carpenter Racing 33      
32 ファン・パブロ・モントーヤ Arrow Mclaren SP 6      

 

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