日本女子オープン2019／畑岡優勝、世界ランキング3位へ躍進

今週は国内メジャー3戦目、第52回日本女子オープン選手権大会2019が開催されます。
予選ラウンドの組み合わせは、人気№1の渋野日向子、実力№1の畑岡奈紗、ディフェンディングチャンピョンのユ・ソヨンが同組でプレーすることが決まりました。
予選からこんな豪華な組み合わせはめったにお目にかかれません。
予選25組11時31分スタートですが、13時からの放送ですから会社務めでは残念ながら見ることは出来ません。

■日本女子オープン選手権大会2019

COCOPA RESORT CLUB白山ヴィレッジGC、QUEENコース（三重）
6479ヤード（パー72）賞金総額：150,000,000円
開催日程は10月3日（木）～10月6日（日）
コースは最新品種のベントグリーン、人呼んで007ジェームスボンドです。
予選通過ラインは60位タイまで。

■結果予想

◎畑岡奈紗
〇渋野日向子
▲申ジエ
▲ユ・ソヨン
△安田優香
△原英莉花

●初日
終わってみれば初日からハイスコアが続出、好調な選手が多くて激戦が予想される初日となった。
8アンダーで単独トップを走っていたペ・ヒギョン、このまま初日を終えるかに思えた後半バックナイン、突如並み居る選手をごぼう抜き、岡山絵里の末脚が大爆発してトップタイでフィニッシュとなった。
渋野、畑岡は前半から出入りの目立つプレーでスコアが伸びず苦戦するものの、後半から巻き返して二人揃って5アンダーフィニッシュ、トップから3打差の7位タイと好位置にいる。
ここのところ少し沈黙していた韓国勢、この日は好調な出足でぺ・ヒギョンがトップタイ、ペ・ソンウとキム・ハヌルが1打差の2位タイで初日を終えた。
ディフェンディングチャンピョンのユ・ソヨン、申ジエはトップから4打差の4アンダー、まずまずの好位置に付けた。

●2日目
この日は午後になって風が強くなり、午前中の早いラウンドの選手に好スコアが目立ち、後半の選手はスコアメイクに苦しむ傾向となった。
前半の組では前日トップタイのぺ・ヒギョンが順調にスコアを伸ばして4アンダー、通算12アンダーでトップをキープ、1打差の2位に大里、2打差3位タイに畑岡とユ・ソヨン、初日トップタイの岡山は1アンダーとスコアが伸びず5位タイに後退した。
渋野は2アンダーと思ったようにスコアが伸ばせず、同組の畑岡、ソヨンに後れをとったが、ここから笑顔パワー炸裂で巻き返しを狙う。
後半の組では原英梨花が出入りのプレーで11番までイーブンと伸び悩んだが、ここから4バーディを取り通算9アンダーで5位タイの好位置をキープした。
原と同組の安田は最初の4ホールでダブルボギー、2ボギーと大荒れ、通算2オーバーと予選落ちも意識されるなか、ここから1アンダーまで盛り返して予選落ちを免れた。
明日から決勝ラウンド、ここからが正念場となる。

●3日目
決勝戦初日の3日目は朝から強い風の影響でスコアを落とす選手が続出、61人中アンダーパー18人で上位選手のなかにも大きくスコアを落とす選手が目立った。
18位以下の選手に限定するとアンダーパーで回ったのは、44人中わずか3人しかいない厳しいラウンドとなった。
上位に残った選手はさすがにレベルの違いを見せ、ほとんどの選手がアンダーパーで回っている。
畑岡が5アンダー、大里が4アンダー、ソヨン、岡山、梶谷が3アンダーで、この日のベスト5となっている。
特筆すべきは畑岡、大里、ソヨンで3日間を70を切るスコアで回っており、三つ巴の優勝争いとなるか。
上位選手のなかでは、ここまでトップを走っていたぺ・ヒギョンが1つスコアを落として4打差の5位に順位を落とした。
岡山、ヒギョンは初日の爆発があれば、上位陣ごぼう抜きのシーンも想定される。
人気№1の渋野は2アンダーの6位、ライバル畑岡とは6打差と差が開いたが、虎視眈々と逆転へのストーリーを頭に描きつつ最終日に懸ける。
優勝スコアが15アンダーあたりなら渋野にもチャンスがあるが、逆転優勝はかなりきびしい状況だ。

●4日目
畑岡、大里、ソヨン、岡山4人の優勝争い、スコアが伸びず膠着状態のまま終盤、最後は16番、19番をバーディとした畑岡が2位に4打差を付けて優勝。
畑岡は4日間通して60台のスコア、国内では1歩抜けた存在であることを証明した。
これで畑岡は世界ランキング3位、国内賞金ランクも9位に躍進となった。
前年優勝のユ・ソヨンはティーショットが不安定、第2打をラフからとするシーンが多く、これが一歩及ばない結果となった。
岡山、大里は大健闘、終盤まで優勝争いを演じたが、ソヨンと同様に一歩足りなかった。

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