デサントレディース東海クラシック／渋野日向子、笑顔パワー爆発

■第50回デサントレディース東海クラシック

開催日：9月20日(金)～9月22日(日)
コース：新南愛知カントリークラブ美浜コース (愛知)、6921ヤード、パー72、
賞金総額：8,000万円、優勝賞金：1,440万円

三河湾国定公園に隣接する新南愛知カントリークラブは自然と調和する美しいコース、ここは岡本綾子が監修に関わったコースでもあります。
昨年2018年は香妻琴乃が優勝、今年もディフェンディングチャンピョンとして参戦してきました。

■結果

●初日
衰え知らずの渋野人気、今大会は初日から大勢のギャラリーが集まり、初日の観客動員数が7947人に達し、初日の大会新記録を更新しています。
申ジエ、李知姫が9アンダーのトップタイ、日本女子選手権では予選落ちに終わった申ジエと李知姫、今週は初日から好調な出足となりました。
木村彩子が8アンダーの単独3位、4位グループに3打差を付ける絶好のポジション。
今大会は3ラウンド制で残りあと2日、明日は最終日に繋がる重要な1日となる。
なんとか今のポジションをキープして、最終日には優勝争いに加わりたいところ。
大勢の渋野ギャラリーを引き連れてコースを回る全英オープンの女王、渋野日向子は3アンダーの8位タイ、まずまずの出だしといったところだが、トップに6打差を付けられているので、2日目は少しでも差を縮めておきたい。

●2日目
朝の6時30分には選手の練習風景を見ようと大勢のギャラリーが集まっています。
2日目は休日ですから初日を大幅に上回る観客動員数となるのは必須、10,000人以上にはなりそうです。
カップは奥に切られているので、初日より攻めやすいかも知れません。

初日から好調な申ジエが2日目は15番を終わって1アンダーとスコアを伸ばせませんでしたが、16番から3連続バーディ、4アンダーまでスコアを伸ばして、通算13アンダーでトップグループを抜け出しました。

3打差の2位にはイ・ミニョン、4打差の3位グループに李知姫、鈴木愛、テレサ・ルー、初日トップタイの李知姫はイーブンとスコアが伸びず苦戦、イ・ミニョン、鈴木愛、テレサ・ルーの3人は大きくスコアを伸ばして上位へ浮上。

5打差6位グループに木村彩子、野澤真央、初日3位の木村はイーブンとスコアが伸びず苦戦、地元出身の野澤はこの日5アンダーと好調、最終日の優勝争いはここまでに絞られてきました。

初日から同じ組の渋野と原は仲良く2アンダーフィニッシュ、周囲の期待ほどスコアを伸ばすことはできませんでした。

3日目（最終日）
デサントレディース東海クラシック最終日、渋野日向子が8バーディ、ノーボギーの8アンダーで8打差を大逆転して優勝、まったく予想できない結末となりました。

渋野はトップから8打差の20位でスタート、渋野の上には19人の好調な選手、上位にはランキング1位の申ジエをはじめイ・ミニョン、鈴木愛、テレサ・ルーなど絶好調な選手、まして8打差という大差、この状況から19人をゴボウ抜きにして優勝するなど誰が予想できたでしょうか。

2日目までの渋野は思ったようにスコアが伸びず苦戦していましたが、調子が悪いわけではなくバーディチャンスを生かせないなかで5アンダー、パットが決まりだせば最終日の8アンダーも驚くことではなかった。

しかし上位選手のスコアがまったく伸びなかったことが予想外、まるで上位選手のパワーを渋野が全て吸い取ってしまったかのような、神がかり的な強運には驚かされるばかりである。

人気ナンバー1の渋野の優勝には観衆も大喜び、これで渋野フィーバーにも一層拍車がかかりそうです。

渋野には人を引き付ける何か大きなパワーを持っている、これは笑顔のパワーでしょうか。

2日目までを渋野と同じ組、同じスコアで回った原英莉花は9オーバーと大荒れ、ライバル渋野とは大きく明暗を分けた。

■リーダーボード