ツール・ド・フランス2020／開催日程

第107回ツール・ド・フランス

2020年ツール・ド・フランスの開催がコロナの影響で延期となり、8月29日から9月20日の期間での開催となります。
今年は3470kmの距離を21日間で走破する過酷なレース、山岳コースが9ステージ、丘越えコースが3ステージ、平坦コースが9ステージと丘越えコースが少ないのが特徴といえる。
勝負のポイントはタイム差が大きくなる山岳コース、先頭集団に入ってトップ選手に大きなタイム差を付けられないことが必要、可能であれば先頭でゴールを切りたい。
平坦コースは先頭集団に付いていけばほとんどタイム差が付くことはないので順位を気にする必要もない。

■第106回ツール・ド・フランス

2019年はスカイがスポンサーから撤退してチームの存続が危ぶまれていましたが、イネオスがスポンサーに名乗りを上げ、新星チームイネオスとして参戦することになる。
新星イネオスは、強力なメンバーに恵まれた最強チームであり、好成績を上げるのは絶対条件となるが、早くも暗雲が立ち込める。
チームの中心選手であるクリストファー・フルームが練習走行中に落車事故を起こして、大腿骨骨折の重傷のためツール・ド・フランスへの参加が絶望となった。
フルームは過去4回の優勝経験を持ち、ここで優勝すれば歴代最多優勝となる記録がかかっていた。
フルームの離脱によって前年優勝のゲラント・トーマスがエースとなり、若手の有力選手エガン・ベルナルがトーマスのサポート役に付いた。
このベルナルが土壇場で大逆転劇を演じて、予想外にも総合優勝を飾ってしまった。
優勝を決めたのは第20ステージ、嵐による地滑りの影響でレースが中断、ここまでトップを独走していたフランスのジュリアン・アラフィリップが登坂で予想外の遅れ、勝負を下りに懸けていたところレース中断となり、エガン・ベルナルにトップの座を明け渡す結果となった。
レースが中断された時点では、ベルナルはトップを追う立場で自分がトップに立っているとは夢にも思っていなかったようだ。
ベルナルは、弱冠22歳のコロンビア出身の選手、同じチームのエース選手トーマスを優勝させるためのサポートとして参加、優勝を狙う立場ではなかったが終盤でトーマスが不調となり、トーマスに替わって初の快挙を成し遂げた。
アラフィリップにとっては、優勝目前にして不運なレースとなってしまった。
地元フランス人にとってもアラフリップの勝利を確信していた人も多く、一転して失望をもたらす結果となった。
今年の優勝候補筆頭は迷わずベルナルだ。

■ツールドフランス2019総合成績

■第107回ツール・ド・フランス2020開催日程

■参加チーム・選手