シカゴマラソン2019／コスゲイ脅威のラップで世界新記録樹立

秋も深まった10月12日、オーストリア／ウィーンで開催されたイネオス159チャレンジでは、エリウド・キプチョゲがサブ2達成、翌日13日にはシカゴマラソン開催、ここにきて急に忙しくなってきたマラソン界。
まだ世界陸上、ベルリンマラソンが終わったばかりですが、立て続けに大きな大会が開催されいます。
今回のシカゴマラソンはワールドマラソン・メジャーズ2019/2020シーズンの開幕戦となります。

■ブリジ・コスゲイのラップ／スプリット

■シカゴマラソン（男子）結果

ローレンス・チェロノ、デジェン・デベラ、アセファ・メンストゥ、ビダン・カロキ、4人のトップグループが最後まで一団となっていたが、ゴール少し手前でカロキが遅れ、3人一団となってゴールを目指したが、ゴール直前でチェロノが抜け出してトップ、デベラ、メンストゥが続いてゴールとなった。
女子と比べると平凡なタイムでの決着となったが、早いタイムを狙う展開とはならず、互いに牽制し合うかたちでゴール前100mの争いとなった。

■シカゴマラソン（女子）結果

実績からはブリジ・コスゲイ（ケニア）25歳がひとり抜けた存在で、そもそも知っている選手がほとんど見当たらない大会となった。
レースは序盤からコスゲイがトップに立って、ここから先はただ差を広げ続ける展開、独走のままゴールを切った。
2時間20分を切るのがいいとこかと思っていたが、世界中の誰一人予想できなかった、とんでもないことが起こった。
長い間破られることのなかった別次元の記録とされていた、ポーラ・ラドクリフの2時間15分25秒を、破った選手が出現した。
この記録は2003年のロンドンで出したもので、15年以上も近づくことすらできない不滅の記録であった。
この不滅の記録を破った偉大な選手はブリジ・コスゲイ、しかもロンドンやベルリンでなくシカゴで破られるとは、キプチョゲのサブ2達成よりも大きなサプライズだ。
しかもコスゲイの記録は2時間14分04秒、なんと世界記録より1分21秒も早い記録になる。
この記録はドーピングと疑われかねないもので、男子のサブ2にも匹敵する驚異的な記録といえるものだ。
前日にはキプチョゲによってサブ2が達成されたばかり、コスゲイもこれに刺激されたか
コスゲイを引っ張り続けたぺーサーも称賛されるべき、コスゲイとぺーサーとのチームプレイで作り出した世界記録である。

■シカゴマラソン・車椅子（男子）

■シカゴマラソン・車椅子（女子）