COBOL言語は、プログラミング言語が初めての人でも容易に覚えることが出来る言語です。
COBOLには作成された組織や時期などの要因によって、複数の種類があります。
プログラムの記述に際して、多少異なる部分もありますが、一種類マスターすれば十分です。
ここでは、インストールが容易なインタプリタ型のYCOBOLを利用して説明をしていきます。
COBOLの基本的な文法や命令を理解して、簡単なプログラムを作成できることを目指します。
全ての文法や命令を覚える必要はまったくありません。
実際に企業で作成されている複雑なプログラムでも、数種類の命令の組み合わせにすぎません。
命令の組み合わせをロジックといいますが、このロジックはバリエーションが無限にあります。
同じプログラムでも、技術者によってロジックが異なる場合もしばしば見られます。
ロジックの組み立てが異なっていても、結果が同じになれば問題はありません。
ロジックの組み立ては、COBOLだけでなく他のプログラム言語でも重要な要素となります。
したがってCOBOLのプログラムをマスターすれば、他の言語も容易にマスターできるということです。
ロジックは、言語の種類に依存するものではなく、処理の順序や機能分けを整理して言語の命令を組み立てる骨組みです。
ロジックを覚えるためには、ある程度の量のプログラムを作って、経験を積む必要がありますが 基本ロジックをマスターすれば、あとはバリエーションに応じて応用していくだけの話になります。
まずは、COBOLの基本をマスターすることを目指すことです。
【COBOLの必要性】
COBOL言語は、JAVA、PHPと比べると一般的に知られている言語ではありません。
それは、近年需要の増えているWEBプログラミングに適した言語ではないからです。
WEBプログラミングは、利用者の目に触れる画面の表示や利用者の要求を受け取る処理を担当するため、フロントエンドという領域に分類されます。
COBOLは、事務処理用に開発された言語で利用者の目に触れない業務処理を担当するため、バックエンドという領域に分類されます。
また大量のデータを一括で扱うバッチ処理の多くはCOBOLで行っています。
現在稼働しているプログラムの量では、全体の65%がCOBOLを利用したプログラムといわれています。
6か月毎に行われる制度改正による変更要求に対応して、多くのプログラムを修正し続ける必要があるため、今後もCOBOL技術者の仕事が減少することはありません。
それに反して、若年層の技術者はCOBOLを習得する人が少なく、COBOL技術者の多くが高齢層に集中しています。
COBOLの仕事が減らない上に、技術者の減少が続いているため、深刻な技術者不足になることが避けられなくなってきます。
このような状態を考えると、COBOL技術者は将来不安の少ない有望な仕事といえます。
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