米国大統領選挙2020/激戦州で選挙疑惑発覚

米国大統領選挙2020/激戦州で選挙疑惑発覚

激動の時代2020年を締めくくる一大イベントとなる米国大統領選挙が11月3日に迫っています。
今年の大統領選挙は、共和党の現職大統領ドナルド・トランプと民主党の前副大統領ジョー・バイデンの争いとなりますが、両者の政策方針は正反対で近年では最も世界中から注目を集めています。
これまでの世論調査では、バイデンが圧倒的に有利とされてきましたが、10月に入ってからのテレビ討論会、激戦州での選挙演説、バイデンのスキャンダル勃発によって、様相が一変しています。
バイデンの息子であるハンターのスキャンダルに端を発した暴露情報の報道だけでなく、バイデンの賄賂受け取り、副大統領時代の職権乱用、マネーロンダリングなど犯罪に関与するものであり、大統領候補としての資格を剥奪すべきとの声も上がっている。
事前投票でバイデンに投票した有権者からは、再投票する方法を問う声も多く、グーグル検索ワードが急上昇している。
米国有権者の関心も急速に高まりをみせていて、1億5000万人を超える有権者が投票を行うと予想される。
多くのメディアが大統領選挙の動向調査を分析しており、選挙直前の状況をまとめてみた。
既に5000万人以上の有権者が事前投票を終えていると言われ、コロナの影響から郵便による投票が6割程度に上るとの予想もあって、11月3日の選挙当日に結果の集計が出来ず大幅に遅れる見込みとなっている。
トランプ勝利となれば全米で極左勢力の暴動、バイデン勝利でもトランプ側が裁判に持ち込むなどの噂があり、一筋縄ではいかない大統領選挙となりそうだ。
現在の大統領戦は、4コーナーを回ってゴールまで残り200mのたたき合い、逃げるバイデンに猛然と迫るトランプ、差はわずかで足色はトランプ優勢に思える。

■2020年大統領選挙予想と実績

ニューハンプシャー州の選挙結果が最初に確定した。

実績 民主党支持
選挙人数
共和党支持
選挙人数
激戦州
選挙人数
NH:ニューハンプシャー州 確定 4    
WA:ワシントン州 確定 12    
OR:オレゴン州 確定 7    
CA:カリフォルニア州 確定 55    
IL:イリノイ州 確定 20    
VT:バーモント州 確定 3    
NY:ニューヨーク州 確定 29    
MA:マサチューセッツ州 確定 11    
RI:ロードアイランド州 確定 4    
CT:コネチカット州 確定 7    
NJ:ニュージャージー州 確定 14    
DE:デラウェア州 確定 3    
MD:メリーランド州 確定 10    
DC:ワシントンD.C. 確定 3    
HI:ハワイ州 確定 4    
CO:コロラド州 確定 9    
NM:ニューメキシコ州 確定 5    
ME:メイン州(全州) 確定 2    
ME1:メイン州第1区 確定 1    
ME2:メイン州第2区 確定 1    
VA:バージニア州 確定 13    
AK:アラスカ州 確定   3  
ID:アイダホ州 確定   4  
WY:ワイオミング州 確定   3  
UT:ユタ州 確定   6  
ND:ノースダコタ州 確定   3  
SD:サウスダコタ州 確定   3  
OK:オクラホマ州 確定   7  
MO:ミズーリ州 確定   10  
AR:アーカンソー州 確定   6  
LA:ルイジアナ州 確定   8  
TN:テネシー州 確定   11  
NE:ネブラスカ州(全州) 確定   2  
NE1:ネブラスカ州第1区 確定   1  
NE2:ネブラスカ州第2区 確定   1  
NE3:ネブラスカ州第3区 確定   1  
MS:ミシシッピ州 確定   6  
AL:アラバマ州 確定   9  
MT:モンタナ州 確定   3  
KS:カンザス州 確定   6  
WV:ウェストバージニア州 確定   5  
IN:インディアナ州 確定   11  
KY:ケンタッキー州 確定   8  
SC:サウスカロライナ州 確定   9  
TX:テキサス州 確定   38  
FL:フロリダ州 確定   29 29
OH:オハイオ州 確定   18 18
IA:アイオワ州 確定   6 6
MN:ミネソタ州 確定 10   10
NC:ノースカロライナ州 確定   15 15
PA:ペンシルベニア州 訴訟     20
MI:ミシガン州 訴訟     16
WI:ウィスコンシン州 再集計     10
GA:ジョージア州 再集計     16
AZ:アリゾナ州 再集計     11
NV:ネバダ州 集計中    

6

全米合計   227 232 残り79

◆激戦州の支持率動向

全米における大統領選挙の支持率同行調査では、2週間前にはバイデンが12ポイント優勢、1週間前にはバイデンが3ポイント優勢、10月26日にはトランプが1ポイント優勢となった。
10月半ばに露呈したバイデンファミリーのスキャンダル暴露情報が、連日次々に報道されていることが影響していると見られる。
10月27日ギャラップ社の全米調査によると、「どちらが勝利すか」との問いにトランプ勝利が56%、バイデン勝利が40%となっている。
選挙集会をみてもトランプの集会には1万人以上が集まり、バイデンの集会には数十人程度、歴然とした差が出ている。
ここ2週間ほどで選挙戦の流れはまちがいなくトランプに向かっている。
世論調査の支持率では拮抗してきたとされているが、隠れトランプ支持者が多く世論調査には表れない要素とも言われており、選挙結果がどうでるか見守りたい。

①テキサス
テキサス州は本来共和党支持の強い州ですが、8月の時点では民主党のバイデン支持が急増していて支持率が拮抗していました。
しかし、9月末の時点でトランプ支持が持ち直して、トランプ支持50%、バイデン支持45%となり、トランプの勝利は動きそうにはありません。

②フロリダ
10月23日のラスムセン・レポートによると、トランプ支持49%、バイデン支持46%とトランプが3%優勢。
11月1日のラスムセン・レポートによると、バイデン支持48%、トランプ支持47%とバイデンが1%優勢。
11月1日のANNによると、トランプ支持49.6%、バイデン支持46.9%とトランプ支持が2.7%優勢。
ラスムセンは拮抗、トラファルガーはトランプ優勢、と割れている。
これまでは共和党が強い州で前回の大統領選挙ではトランプが大差で勝利、しかし、今年は支持率が拮抗している。
ここをトランプが落とせばバイデンの勝利が決まるほど重要な州で、トランプは住民票をフロリダに移して最も力を注いできた選挙戦中心の州だ。
鍵を握るのは20%を占める高齢者層と17%を占めるヒスパニック系、これまでトランプ支持が多い高齢者層がコロナの影響でバイデン支持に回り支持率が拮抗、トランプ側は楽観できる状況ではなくなっている。
また、キューバなど共産圏からのヒスパニック系移民は、共産主義を嫌う傾向が強く、トランプがヒスパニック系の支持を集められるがという点が重要な要素となる。

③ペンシルバニア
10月20日のラスムセン・レポートによると、バイデン支持50%、トランプ支持45%とバイデンが5%優勢。
ただ、集会によってトランプ支持が急上昇していることもあって、拮抗している。
ペンシルバニア州は民主党の強い州、しかもバイデンの地元でもあるが、両陣営ともに力を注いでいる激戦州となっている。
前回の大統領戦では、トランプが7期ぶりに僅差で制しているが、今年も精力的に集会を開催している。
支持率ではバイデン有利とされているが、今年の大統領戦では最大の激戦州とみられている。
政策面では、長い間BLMの暴動が続いていて、法と秩序を推進するトランプにとって有利な要素となるが、警官によって黒人が背後から7発もの銃弾によって殺害される事件が起きたところでもある。
エネルギー関連では、クリンエネルギーのグリーンニューディールを掲げるバイデンとシェールオイルの発掘を支持するトランプの政策が真っ向から対立する州でもある。

④オハイオ
11月1日のANNによると、トランプ支持47.6%、バイデン支持43.9%とトランプが3.7%優勢。
接戦が予想されるラストバルトの州のなかでは、一番トランプ優勢が鮮明となっている州。

⑤ミシガン
11月1日のANNによると、トランプ支持49.1%、バイデン支持46.6%とトランプが2.5%優勢。
トランプ陣営はこれまでミシガンは劣勢とみていて、大統領戦の勝敗を握るラストベルトの州における選挙活動に力を注いでいるが、ミシガンでの選挙集会は開催されていない。
しかし、ここにきてトランプの支持率がバイデンの支持率を超えてきたとの調査結果が出ている。

⑥ジョージア
今までは共和党支持が強い州で、過去9回の大統領戦ではビル・クリントンを除くと共和党が制している。
共和党優位ではあるが、民主党の支持が増加して支持率が拮抗している。

⑦ノースカロライナ
10月30日のラスムセン・レポートによると、トランプ支持48%、バイデン支持46%とトランプが2%優勢。
過去の大統領戦9回では共和党が8回制しているが、今年は民主党が支持を伸ばして拮抗している。

⑧アリゾナ
10月29日のラスムセン・レポートによると、トランプ支持48%、バイデン支持45%とトランプが3%優勢。
今までは共和党が強い州で、ジョージア州と同様に過去9回の大統領戦では、ビル・クリントンを除くと共和党が制している。
しかし、最近ではカリフォルニアからヒスパニック系移民が大量に移ってきたため、状況が変わってきている。
支持率でも民主党が伸びていて、必ずしも共和党有利とは言えない状況となっている。

⑨ウィスコンシン
11月1日のANNによると、バイデン支持47.5%、トランプ支持47.1%とバイデンが0.4%優勢。
民主党支持の強い州であるが、前回の大統領戦ではラストベルトの選挙活動に力を注いだトランプが制した。
今年はバイデン川もラストベルトの州を重視、支持率も拮抗している。

⑩ミネソタ
ミネソタは近年では共和党が制したことのない民主党支持の州ですが、今年は様相が一変している。
全米デモや暴動の発端となったミネアポリスでの警官による黒人男性殺害事件が起こったところで、BLMによる大規模な暴動のきっかけとなった。
トランプの法と秩序を支持するミネアポリスの民主党市長6名がトランプ支持を表明、支持率でも拮抗する状況となっている。

⑪アイオワ
9月の世論調査の結果ではトランプ支持47%、バイデン支持47%であったが、10月30日にはトランプ支持48%、バイデン支持41%となり、バイデンの支持が大幅に減少した。
要因はバイデン支持の女性票減少で、9月にはバイデンが20%リードしていた女性支持が10月には9%に縮小したこととされる。
調査対象が1000人未満と少なく、調査結果が実際の状況をどこまで反映しているか疑問との指摘もある。

⑫ネバダ
民主党優勢の州ではあるが、予想以上に共和党の支持が伸びているため、接戦している。
しかし、選挙人が6名と少なく両陣営ともにあまり力を注いでいるように思えない。

状況 民主党支持
選挙人数
共和党支持
選挙人数
激戦州
選挙人数
FL:フロリダ州 確定   29 29
PA:ペンシルベニア州 訴訟中     20
OH:オハイオ州 確定   18 18
MI:ミシガン州 訴訟中     16
GA:ジョージア州 再集計     16
NC:ノースカロライナ州 確定   15 15
AZ:アリゾナ州 訴訟中     11
WI:ウィスコンシン州 再集計     10
MN:ミネソタ州 確定 10   10
IA:アイオワ州 確定   6 6
NV:ネバダ州 提訴    

6

激戦州合計   10 68 157
全米合計   227 232 残79

◆選挙戦のカギを握るフロリダとペンシルバニア

大統領選挙の勝敗を決めるのは、フロリダとペンシルバニア、世論調査の結果では支持率拮抗でどちらが有利かはっきりしない。
この2つの州をトランプが取れば選挙人の数でほぼ互角となり、可能性は十分あると思っているが、どちらかを落とすことになると苦しい選挙戦となる。
民主党は残り47の選挙人、共和党は残り116の選挙人の獲得で過半数となる。

●フロリダ州
トランプにとってフロリダで勝利することは絶対条件、ここを落とせば、ほほバイデンの勝利が確定する。
そのためにトランプは、ここまでフロリダの選挙集会に多くの力を注ぎこんで、住民登録までフロリダへ移したほど、支持率は拮抗していると言われるがトランプが一歩優勢とみる。

●ペンシルバニア州
ペンシルバニアは大統領戦のカギを握る州となる激戦州、支持率も拮抗しているが、両陣営ともここで勝利すれば断然優勢となる。
トランプはフロリダと同様にペンシルバニアに勝負を懸けて、10月31日には1日で4か所を回って選挙集会を行った。
集会には2万人とも言われる支持者が集まり大盛況となったが、バイデンの集会には数十人と閑散した状況、集会の状況からはトランプ優勢は明白と思えるが、世論調査の支持率では拮抗している。

●16:00現在
トランプは、フロリダ、アイオワ、オハイオで勝利、他のラストベルトでもウィルミントン、ミシガン、ペンシルバニアで優勢。
バイデンは、ネバダ、アリゾナで優勢となっている。
ここまではトランプの優勢で開票が進んでいるが、天王山となりそうなペンシルバニアが開票率64%でトランプが13.4%リード、残りの開票が郵便投票で今日中に確定しない。
ここからバイデン票が伸びる可能性が残っている。

◆激戦州で不正選挙疑惑発覚

及川幸久BREAKING11月5日版

投票結果の開票が行われている11月4日早朝、ミシガン州とウィスコンシン州で未回収の票が大量に発見された。
発見したのは、民主党員で票の中身は全てがバイデン票でミシガン州が約13.8万票、ウィスコンシン州が約12万票とも6.5万票とも伝わっている。
この票を除くと、いずれの州でもトランプがバイデンを上回っている。
ウィスコンシン州では、登録者数368万人に対して投票数328万人で投票率89%以上に昇る。
さらにウィスコンシン州最大の都市ミルウォーキーの投票率は71%、郊外の地域では93%に昇る地域もあり、あり得ない投票率という。
民主党によって票の操作が行われたとの疑惑が浮上している。
トランプ側は、ミシガン州とウィスコンシン州の再集計を要請している。
ペンシルバニアでは締め切り後に到着した無効票を有効票として集計、さらに4日の0時30分時点では開票率64%、トランプ57%、バイデン41.8%であったが、14時30分時点では開票率64%のままでトランプ53.4%に低下、バイデン45.5%に上昇していた。
ノースカロライナでは、登録者数516万人に対して投票数538万人で投票数が有権者の数を上回っている。
不正疑惑が浮上しているペンシルバニア、ミシガン、ウィスコンシン、ノースカロライナはいずれも民主党の州、投票された票の集計も民主党が行っている。
今回の選挙戦では、郵便投票を巡って以前から不正が行われることが予想されていたが、早くも不正疑惑が表面化してしまった。
今年の大統領選挙は大混乱、どちらが勝利するにしても決着するまで相当の期間を費やすことになる。
大手メディアは、バイデン勝利を報じているが実際には未だに決着していない。
大統領選挙は、これからが本番を迎えることになる。
そもそも、大統領選挙直前に起こったバイデンスキャンダルで、バイデンが犯罪に関与しているという疑惑が出ているなか、大統領選挙に出馬できること自体が問題だ。

●ネバダ州
ネバダ州に住んでいない住民、死亡者の名前などで大量の投票が行われ、現在訴訟中。

●ペンシルバニア
投票所で投票の監視を行う共和党職員が締め出される違法行為が行われ、民主党による票の操作疑惑が発生している。
消印のない投票用紙が集計されていたり、投票用紙の読み取り機が読み取れない水性インクのペンを渡して記入させていた。
共和党はジュリアーニ元ニューヨーク市長による指揮で、違法選挙の調査を進めている。
ペンシルバニアは州知事が民主党で州議会が共和党、州議会が乗り出す可能性も出ている。
現在、ペンシルバニアは投票結果の集計中でバイデン優勢となっているが、このまま決まることは予想できない情勢となっている。

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