米中間選挙上院選＆知事選2022／選挙直前の世論調査結果は共和党優勢

2022年11月8日米国中間選挙は、赤い津波が押し寄せるとの観測から共和党の圧倒的優勢が囁かれるなかで投票が行われました。
結果的には民主党議席から共和党議席に移ると予想されていた州では、次々と民主党が勝利することになり、レッドウェーブかブルーウェーブかわからない状況となりました。

ペンシルバニア州の民主党候補であるジョン・フェッターマンは、脳中卒で倒れ未だ回復途上で医師の診断書の公表を拒否しているため、6年間の任期を全うできるか危惧されている人物です。
テレビ討論会では、共和党のメフメット・オズが優勢であり、当選確実と予想されていました。

アリゾナでは20％以上の投票所で投票機が故障して投票が出来なくなり、復帰の目途が立たないことで多くの有権者が投票せずに帰宅することを余儀なくされました。
投票機が故障した投票所は、共和党支持者が多いところばかりだというのも不思議な現象です。
さらに投票結果は来週までかかる見込みとなりました。

相も変わらず米国選挙のお粗末さには、呆れはてるばかりです。
せめて選挙や裁判ぐらいは、公正な立場で実施してもらいたいと思わずにはいられません。

■米中間選挙上院選

当初から上院選挙は激戦が予想されていましたが、中間選挙前日になっても結果を予想するのが難しい状況になっています。
米中間選挙まで残り1日となりましたが、直前の世論調査結果からは、上院の激戦州9州が微妙な状況にあります。
2020年の米大統領選挙から海外の国勢選挙は、世界中で注目されるイベントになっています。
特に米国の選挙は政党によって180度政策が変わるため、世界中の国に大きな影響を及ぼします。
おそらく下記に記載した9州の結果によって米国の今後の政策が左右されることになりそうです。
9州の内訳は、民主党5議席と共和党4議席を巡る争いで、過半数を確保するにはどちらも5議席が必要となります。
現在の上院は民主党と共和党が50議席ずつとなっており、副大統領の議席を入れると実質では民主党が過半数を占めている状況です。
世論調査では、共和党がノースカロライナ、オハイオ、ネバダの3州でード、残り6州は僅差ですが共和党の優勢と言える状況にはありません。
共和党は、残り6州の内2州で勝利すれば過半数を占めるので、単純に考えれば共和党優勢と判断できます。
政策を比較しても、生活に直結するインフレ対策や治安対策を重視する共和党に対し、中絶問題を重視する民主党の政策では、共和党優位と言わざるを得ません。
しかし、世論調査の結果が直接選挙結果に繁栄されるわけではなく、選挙結果は始まってみないと分からないと言うべきでしょう。
ただ見守るしか術はありません。

上院選結果

■米中間選挙州知事選

2022年の州知事選は全米50州の内36州で改選され、現時点では共和党州知事28名、民主党州知事22名となっています。
州知事選で接戦が予想される州は、共和党政権1州と民主党政権8州を合わせて9州です。
このうちアリゾナ、オレゴン、ネバダ、ウィスコンシンの4州は僅差、残る5州も大きな差にはなっていません。
代表的な民主党政権であるニューヨーク州は、世論調査では民主党優勢ですが治安悪化が問題視され、市民は地下鉄を避けて時間の掛かるバスを利用しているようです。
民主党の現職知事キャシー・ホークルは治安悪化を問題視せず、非難を浴びていることもあり選挙結果は余談を許さない状況にあります。
アリゾナ州、ネバダ州、ウィスコンシン州では共和党候補がリードしており、民主党政権から共和党政権に置き換わる州が出てくると予想されます。

■中間選挙の結果