2022年米中間選挙の前哨戦と位置づけられてきた、バージニア州の知事選挙が11月2日に開票が始まった。
州知事選挙は、民主党候補テリー・マコーリフ氏と共和党候補グレン・ヤンキン氏の両候補で争われた。
バージニア州は民主党支持の強い州であり、2020年の大統領選挙でも民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏を10%の大差で勝利した州である。
しかもマコーリフ氏は、過去に州知事に着いた経歴もあり、クリントン夫妻の選挙管理参謀を務めた実績を持っている。
それに対して、ヤンキン氏はビジネス界出身で政治経験もなく、政治家としては新人に等しい。
事前予想ではマコーリフ氏の支持率がヤンキン氏の支持率を大きく上回っており、マコーリフ氏が圧倒的に有利とされていた。
しかし、州知事選挙の直前になって支持率が急速に接近し、選挙当日にはヤンキン氏の支持率がマコーリフ氏を僅かに上回った。
11月3日、開票率95%でヤンキン氏の得票率51%、マコーリフ氏の得票率48.3%でヤンキン氏の当確が一斉に報道された。
逆転劇の背景には、バイデン大統領の相次ぐ失政が原因と見られている。
アフガン撤退、未成年の児童に対するコロナワクチン義務化などのバイデン政策に対する有権者の怒りが爆発した格好となる。
2020年の大統領選挙では、やりたい放題だった民主党も、同じ手法で選挙結果を操作することが困難になったということのようだ。
反トランプ一色だった共和党議員も支持を失って、2021年の中間選挙から撤退する議員が目立ってきた。
米連邦議会はオールブルーとなったが、上下両院とも民主党と共和党の議員数は拮抗しており、2022年の中間選挙まで1年に迫るなか、今の流れからするとバージニア州知事選と同様に共和党の逆転劇が見られそうだ。
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