■第15戦ゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイ
今年のインディーシリーズもいよいよラスト3戦となります。
今週は14戦ポノコから連続3週開催の2週目、ゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイ(イリノイ州マディソン)での開催となります。
ゲートウェイは1周1.25マイルのショートオーバル・トラックを248周、全長310マイル、4つのバンクはターン1、2が11°、ターン3、4が9°となっています。
ポコノでは昨年に続いてオープニングラップから大クラッシュ、琢磨は2年連続でクラッシュとなりました。
ターン1と2の間でロッシを挟んでハンターレイと琢磨が両サイドから並びかけ、3台が横並びとなって接触、これに後続のヒンチクリフ、ローゼンクヴィストが巻き込まれた。
解説陣のポール・トレイシー、ロッシ、ハンターレイは原因が琢磨にあることを発言したため、琢磨は非難の的となった。
これに対して琢磨は自身のオンボード映像を公開して自分に非がないことをアピールした。
これでポコノでの事故は3度目、昨年と今年はバトルできない箇所でのバトルが原因のようだ。
一方総合争いはニューガーデン、ロッシ、パジェノー、ディクソンの4人に絞られた。
1位:ニューガーデンと4位:ディクソンの差は52ポイント、逆転の可能性も十分で最終戦まで目が離せない。
●予選:8月24日
ポコノではさんざんな目にあった琢磨、これであく抜けしたのか今週の予選では久しぶりに5位の好位置に付けた。
今回は何としても結果を出したい琢磨、チャンスをものにできるか注目の一戦となる。
●決勝:8月25日
琢磨5番手からのスタートでしたがスピードが上がらず一機に13番手まで後退、他車と接触したかも知れません。
マーカス・エリクソンもスタートで失速最後方へ後退。
理由は良くわかりませんが、4周目には早くも1回目のイエローとなります。
29周目、トップはニューガーデン、2位パワー、3位フェルッチ。琢磨は16番手まで後退。
55周目、ウィル・パワーがタイヤカスを踏んで制御不能となりコース上でクラッシュ、わずかに残された総合優勝の目はなくなります。
これで2度目のイエロー、琢磨は早くもラップダウンで21番手まで後退。
67周目、ディクソンマシントラブルでピットイン、コースに復帰できず総合優勝争いから後退。
83周目、フェルッチがトップに立って独走が始まります。
116周目あたりから各車ピットへ入りだし、この間に琢磨は一機に順位を上げ121周目には7番手まで浮上。
上位陣は、1位デイリー、2位アンドレッティ、3位フェルッチ、4位エリクソン、5位ブルディ。
ここで3回目のイエロー、エリクソンのマシンが外側の壁に接触
ディクソンが完走を目指してコースに復帰、1ポイントでも取っておきたいということでしょう。
131周目から再スタートしましたが、133周目にキンボールがピゴットの進路を塞ぎ、ピゴットがスピンして外壁に当たってクラッシュ、4回目のイエローとなります。
これで琢磨は1ストップでいける可能性が高くなり、トップ争いの上位選手は2ストップ、大きなアドバンテージで願ってもないイエローとなりました。
142周目から再スタート、琢磨は12番手このままいけば上位進出の可能性が高まります。
トップはフェルッチ、2位ブルディ、3位ロッシ、4位ニューガーデン、次のピットまでこのままいきそうです。
177周目、上位陣が次々ピットイン、琢磨大きく順位を上げて5番手にランクアップ。
185周目、琢磨が前のハンターレイをパスして4位、実質トップへ浮上。
189周目、フェルッチ、ブルディがピットイン、琢磨トップへ浮上。
コースへ復帰したブルデー、マシンをスピンさせて痛恨のクラッシュ、5度目のイエローとなります。
197周目、コースコーションから琢磨のラストピット、ニューガーデンなど各車続々とラストピットイン。
ディクソン、ここでマシントラブル、マシンを降りました。
残り47周、琢磨トップでコースへ復帰、再スタートから最後のバトルへ突入していきます。
残り43周、再スタート、トップ琢磨、2位カナーン、3位カーペンター、4位ニューガーデン、5位ロッシ
フェルッチがロッシをパスして5位
ラスト20周、ペースの上がらないロッシがピットイン、琢磨2秒あったアドバンテージが1秒を切りカーナーンが琢磨の背後を脅かします。
ラスト14周、フェルッチがニューガーデンをパスして4位
ラスト7周、フェルッチがタイヤカスを踏んで外へ振られる間、ニューガーデンが前の出て4位
ラスト4周、カーペンターがカナーンをパスして2位へ浮上
ラスト3周、フェルッチ再びニューガーデンをパスして4位に浮上
ラスト1周、琢磨最終コーナーをトップで立ち上がるが、カーペンターが背後から猛追、ゴール前は僅差となりましたが、琢磨が何とか逃げ切りました。
一時は周回遅れの圏外となった琢磨ですが、イエローに助けられて今期2勝目、ポコノでの琢磨パッシングを跳ね返して見事優勝を飾りました。
■第15戦ゲートウェイ・決勝
第15戦ゲートウェイ予選総合 | ||
順位 | ドライバー | チーム |
1 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン |
2 | エド・カーペンター | エド・カーペンター |
3 | トニー・カナーン | A.J.フォイト・レーシング |
4 | サンティノ・フェルッチ | デイル・コイン |
5 | シモン パジェノー | チーム・ペンスキー |
6 | C・デイリー | カーリン |
7 | ジョセフ・ニューガーデン | チーム・ペンスキー |
8 | ライアン・ハンターレイ | アンドレッティ・オートスポート |
9 | コルトン・ハータ | ハーディング・スタインブレナー |
10 | マルコ・アンドレッティ | アンドレッティ・オートスポート |
11 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | チップ・ガナッシ |
12 | ジェームズ・ヒンチクリフ | アウロ・シュミット・ピーターソン |
13 | アレクサンダー・ロッシ | アンドレッティ・オートスポート |
14 | ザック・ビーチ | アンドレッティ・オートスポート |
15 | C・キンボール | カーリン |
16 | マーカス・エリクソン | アウロ・シュミット・ピーターソン |
17 | マシウス・レイスト | A.J.フォイト・レーシング |
18 | グラハム・レイホール | レイホール・レターマン |
19 | セバスチャン・ブルデー | デイル・コイン |
20 | スコット・ディクソン | チップ・ガナッシ |
■第15戦ゲートウェイ・予選総合結果
第15戦ゲートウェイ予選総合 | ||
順位 | ドライバー | チーム |
1 | ジョセフ・ニューガーデン | チーム・ペンスキー |
2 | セバスチャン・ブルデー | デイル・コイン |
3 | ウィル・パワー | チーム・ペンスキー |
4 | シモン パジェノー | チーム・ペンスキー |
5 | 佐藤琢磨 | レイホール・レターマン |
6 | サンティノ・フェルッチ | デイル・コイン |
7 | ジェームズ・ヒンチクリフ | アウロ・シュミット・ピーターソン |
8 | スコット・ディクソン | チップ・ガナッシ |
9 | ライアン・ハンターレイ | アンドレッティ・オートスポート |
10 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | チップ・ガナッシ |
11 | アレクサンダー・ロッシ | アンドレッティ・オートスポート |
12 | コルトン・ハータ | ハーディング・スタインブレナー |
13 | スペンサー・ピゴット | エド・カーペンター |
14 | マーカス・エリクソン | アウロ・シュミット・ピーターソン |
15 | ザック・ビーチ | アンドレッティ・オートスポート |
16 | グラハム・レイホール | レイホール・レターマン |
17 | エド・カーペンター | エド・カーペンター |
18 | C・デイリー | カーリン |
19 | C・キンボール | カーリン |
20 | トニー・カナーン | A.J.フォイト・レーシング |
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