ワールドカップ・アルペンスキー2022シーズンも1月終盤、総合タイトル争いは女子がシフリンとブルホバの一騎打ち、男子はオーデルマットの独走です。
2月は冬季オリンピックが開催となり、回転、大回転、スーパー大回転、滑降、複合、パラレル団体戦が各1試合づつ、最終日には国別男女混合戦が行われる予定です。
冬季五輪の花形アルペンスキー競技の会場は、標高2198メートルの小海陀山地域、延慶競技エリアの国家アルペンスキーセンターです。
3本の競技コースと4本の練習コースを備えていて、カーブが多く難易度が高いとの評判。
スキーには馴染みの少ない中国での五輪開催、本場アルペン地方のような盛り上がりが期待できるでしょうか。
■冬季五輪2022アルペンスキー競技日程
◆競技開催日程
冬季オリンピック2022開催日程 | ||
開催日時 | 種目 | 備考 |
02/06(日)12:00 | 男子滑降 | |
02/07(月)11:15 | 女子大回転(1本目) | |
02/07(月)14:45 | 女子大回転(2本目) | |
02/08(火)12:00 | 男子スーパー大回転 | |
02/09(水)11:15 | 女子回転(1本目) | |
02/09(水)14:45 | 女子回転(2本目) | |
02/10(木)11:30 | 男子コンバインド滑降 | |
02/10(木)15:15 | 男子コンバインド回転 | |
02/11(金)12:00 | 女子スーパー大回転 | |
02/13(日)11:15 | 男子大回転(1本目) | |
02/13(日)14:45 | 男子大回転(2本目) | |
02/15(火)12:00 | 女子滑降 | |
02/16(水)11:15 | 男子回転(1本目) | |
02/16(水)14:45 | 男子回転(2本目) | |
02/17(木)11:30 | 女子複合(滑降) | |
02/17(木)15:00 | 女子複合(回転) | |
02/19(土)12:00 | パラレル混合団体1回戦 | |
02/19(土)12:47 | パラレル混合団体準々決勝 | |
02/19(土)13:14 | パラレル混合団体準決勝 | |
02/19(土)13:37 | パラレル混合団体決勝 |
■冬季五輪アルペンで活躍が期待される有力選手
冬季五輪は、ワールドカップと違って一発勝負の大会、時として無名の選手が大活躍することがあります。
2018年にはアルペンスキー競技スーパー大回転で26番手からのスタートでエステル・レデッカが一発勝負を決めて優勝しています。
レデッカはスノーボードの選手としては実績のある選手ですが、アルペン競技では無名の選手、まして後半の26番手スタートで全く注目されていませんでした。
しかも借り物の板を使用していたことがレース後にわかりました。
日本からは小山陽平。安藤麻、向川桜子の3選手が日本代表として参加予定です。
◆男子の有力選手
●男子回転
男子回転は中心選手不在で混戦が予想されます。
種目別ランキングからはノルウェーのブラーセン1位、フォスソルバーグ2位、これにオーストリアのフェラー、ドイツのストラッサー、スイスのユール、が続いて上位5名を構成。
さらに、ノエル、クリストファーセン、ライディングなど10名を超える有力選手がひしめいています。
ランキング1位のブラーセンはウェンゲン最終日の回転、1本目29位から2本目にトップタイムで奇跡的な大逆転を演じており、選手の力量だけでなくコースの状態が明暗を分ける要素に加わるため予測は困難です。
●男子大回転
男子大回転はオーデルマットの独走、1位4回、2位1回、優勝候補筆頭であることは誰の目にもあきらかです。
不確定要素として初コースが鍵になる可能性があります。
●男子スーパー大回転
スピード系種目得意のアモット、スイス勢にオーデルマット、フォイツ、オーストリア勢にメイヤー、クリヒマイヤーなど強敵が多く5強の勝負。
ワールドカップと違って一発勝負になりますから、ランキング上位の選手には誰でもチャンスがありますが、カーブが多いとのことでオーデルマットに有利となりそう。
●男子滑降
男子滑降もスーパー大回転と同じメンバー、ここにイタリアのパリスが加わって6強の勝負になります。
ここもオーデルマットに有利になりそうです。
●男子複合
回転種目にどこまで対応できるかわかりませんがスピード系選手に有利、このなかでもテクニカル系種目に実績のあるオールラウンダーはオーデルマットだけ、抜けた存在に思えます。
回転種目には抜けた選手がいませんから優勝は難しいでしょう。
◆女子の有力選手
●女子回転
ここまでの試合内容からはブルホバが最有力ですが、シフリンも一発勝負を懸けてきますから、両者一騎打ちの公算大です。
●女子大回転
女子大回転はヘクターが大躍進で独走中、ここまでライバル不在。
2020年デビューのアリス・ロビンソンは、デビュー戦の大回転でいきなりシフリンに逆転優勝、一躍注目の的になりました。
しかし、昨シーズンと今シーズンは期待したほどの活躍が見られません。
●女子スーパー大回転
スーパーG種目別では、ブリニューネ、クルトニー、ゴッジヤ、グートベーラミ、シフリンの順、ポイント差は少なく混戦。
スーパーGのスペシャリスト、グートベーラミは2021シーズンのスーパーG種目別優勝者ですが、今シーズンはここまで1勝に留まり調子に疑問符が付きます。
スーパーG種目別3位のゴッジアも、ここ数戦は途中リタイアが目立ち安定しない試合内容。
掴みずらい状況の中、誰が優勝するかは選手の調子次第でしょう。
ここまでのスピード種目では結果が出ないシフリンですが、カーブの多いコースを考慮するとチャンスもありそう。
●女子滑降
滑降種目別は、ゴッジヤ、シーベンホッファ、ジョンソンの順、実力ではゴッジヤが抜けた存在。
●女子複合
オールラウンダーと言えそうな選手はシフリンぐらい、あとは回転得意のブルホバ、滑降得意のゴッジアあたりの勝負になりそう。
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